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機内にて是枝監督の『三度目の殺人』を見た。何が真実なのか・誰が本当のことをいっているのか全くわからないもやもやっぷり。それがとてもいい。『だれが本当のところ被害者を殺したのか』という問いに対して、動かしがたい真実というのはもちろんある。でもそれを人々が語り始めた瞬間に真実はぼやけていく。なにも物理的な証拠がない中で、相手を信じることができるのか、できないのか?ということに還元していく。
殺人事件の弁護という極端な例に限った話ではなく、いろいろなものごとが同じような構造を持っているような気がする。