柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

Book

平成猿蟹合戦図

月曜日。久しぶりの三連休で心も体ものんびり。娘の友人宅から一晩預かったトイプードルのベンジーと散歩をしたり、リビングでソファーに並んで座ってぼーっとしたり。 朝から読み始めた吉田修一さんの『平成猿蟹合戦図』。舞台は歌舞伎町。身代わり出頭、脅…

七帝柔道記

先日図書館でなにかタイトルに心惹かれるものあって借りた、七帝柔道記を読了。 半分ほど読んだところでふと気づいた。あれ?これ読んだことあるぞ? こういう時に読んだ本の記録をとっていると助かる。この日記の検索をしてみたところ、今から6年半前の2014…

コクーン

葉真中顕さんの小説5冊目は『コクーン』。これまで読んだ5冊の中で、もっとも感慨深く余韻の残る小説だった。 物語は終戦間際の満州からはじまり、1960年代の熊本、1970年台の関東のどこか、1995年の東京と、2011年の東北、そして現代へ。 色々な時間を前後…

凍てつく太陽

最近、続けて読んでいる葉真中顕さんの小説。今週末は『凍てつく太陽』を読了。終戦間際の北海道が舞台で、主人公は特高警察官。日本人、アイヌ、朝鮮人徴用工など色々な人たちが絡み合う。そしてガダルカナル。 スケールが大きな話で、話が二転三転。夢中に…

ロスト・ケア

葉真中顕さんの『ロスト・ケア』を読んだ。介護の世界を題材とした社会派ミステリー。 僕にはまだ介護の実体験がないけれど、父母は祖父母の介護をしていた/している。電話越しに少し話を聞いて、大変そうだなと思っていたけれど、まったくその大変さをイメ…

W県警の悲劇

先日読んだ『絶叫』が面白かったので、同じ葉真中顕さんの『W県警の悲劇』を読んだ。帯にある通り、警察小説xどんでん返しの組み合わせの短編集。洞の奥、交換日記、ガサ入れの朝、私の戦い、破戒、消えた少女の全六編で、全て女性警察官が主人公。 叙述トリ…

県境をまたいでの移動の自粛解禁である。自粛解禁というのはいかにも日本的な表現だ。自粛というからには自分の判断でリスクをとって行動することになんの問題もないはずだし、『解禁』の対象になるようなものではないと思うけど。解禁だろうがなんだろうが…

宝島

金曜日。通勤のクルマの中でこの1ヶ月弱たのしんで聴いた宝島もついに大団円を迎えた。戦後、米軍統治下の沖縄で、米軍基地から物資を強奪してそれをコザの人たちに分け与える英雄だった戦果アギヤーの若者たちの物語。米軍、米民政府、琉球警察、ヤクザ、教…

三体

2月から勤務先のオフィスが変わった。引っ越しせずに通勤が車にかわり、一日2-3時間を車の中で過ごす毎日。 音楽をたくさん聴こうと、思い切ってBoseのスピーカーシステムを入れたのが良かった。狭い空間だけれども、他の人への迷惑になることを気にせず好き…

ゲド戦記 さいはての島へ

ゲド戦記第3巻の『さいはての島へ』を読了。前巻で青年だったゲドは、この巻では冒頭すでにロークの大賢人である。世界の均衡が崩れ始めている原因を探りに旅に出るその連れは17歳の若者アレン。この話は17歳の青年の成長物語。 若きアレンは大賢人と二人で…

ゲド戦記

13年前に一度、そして7年前に再び読んだ『ゲド戦記』をまたまた読み始めた。まずは第2巻まで。 第1巻はいつ読んでも面白い。ワクワクするし、ハラハラもする。光と闇というモチーフは今や古典的でもあり、安心感がある。 それに対して第2巻。第2巻は血湧き肉…

マチネの終わりに

平野啓一郎さんの「マチネの終わりに」を読了。面白い。 子供の頃から活字中毒で、本ばかり読んでいた。でもここ最近、長編小説を読む気力体力が落ちてきた気がしていた。ネットの短文ばかり読み慣れてしまったからだろうか? ところがどっこいこの小説を読…

慈雨

柚月裕子さんの推理小説「慈雨」を読了。警察を定年退職した主人公が、妻と連れ立って四国のお遍路さんへ。 事件現場からは遠く離れた四国を歩き続けているので、主人公自ら犯人と対峙するわけではない。血湧き肉躍るシーンがあるわけでもない。ただ歩き、思…

過ぎ去りし王国の城

宮部みゆきさんの過ぎ去りし王国の城を読了。リアルとファンタジーを行き来するお話。なんだけどいまいち盛り上がれなかった。 しばらく前に十二国記を読んでそのスケールがリファレンスになってるからかもしれないけれど、いつまでも序盤が続くなと思ったら…

日本のいちばん長い日

台風がやってきたので家の中でゆっくり。1945年の8月14日から8月15日に一体何が起こっていたかを書き記した「日本でいちばん長い日」を読了。ポツダム宣言を受け入れ、終戦に向かうまでの様々な人々の思惑、信念、行動が緻密に描かれていてとても興味深い。 …

十二国記

冬休みを利用して、小野不由美さんによる十二国記を読了。1991年に「魔性の子」が世に出てから四半世紀にわたって紡がれてきた一大スペクタクル。 物語の始め、「魔性の子」がホラーっぽく、ホラーをあまり得意としないぼくとしては少し苦手な感じだったのだ…

女の子のことばかり考えていたら、1年が経っていた。

女の子のことばかり考えていたら、1年が経っていた。作者: 東山彰良出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/11/22メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る先日『流』を読んでとても面白かったので、東山彰良さんのその他の本も読んでいる。次なる本…

怒り

吉田修一さんの『怒り』を読了。ぐいぐい引き込まれて、二晩かけて読み切った。吉田修一さんの本では『横道世之介』がなんといっても好きなのだけれども、こういう話もたまにはいい。こんな事件には巻き込まれたくないし、家族が巻き込まれるのも絶対に嫌だ…

路傍・パラドックス13

日曜日。9日間続いた大型連休も今日でおしまい。連休最終日の今日は、むすめと一緒に自宅から最寄りの駅までの地図を作って遊んだ。この連休中とくに遠出はしなかったけれども、毎日子供たちとたくさん過ごせてとても充実。連休中の毎日、子供たちが寝静ま…

流 (講談社文庫)作者: 東山彰良出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/07/14メディア: 文庫この商品を含むブログ (5件) を見るゴールデンウィーク初日。いい天気なので公園に出かけて木陰のベンチに座り、図書館で借りてきた東山彰良さんの『流』を読了。1975…

ウォッチメーカー

金曜日。夜、ものすごく久しぶりに代官山にでて旧友たちと焼肉。相変わらず面白いな。ぼくもふくめて全員が最初に働いた会社を去って、いろいろな業界で働いている。もう二度と『同期』なる存在には出会えないというのは感慨深くもある。あまりお酒も飲まず…

影武者徳川家康

影武者徳川家康 上中下巻セット (新潮文庫)発売日: 1993/08/25メディア: 文庫この商品を含むブログを見る影武者徳川家康を読了。『スゴ本』で紹介されていたのだけれども、期待にたがわずスゴ本。タイトルからもわかるし、序盤ですでに明かされるのでネタバ…

ヒカルの碁

Amazonで昔懐かしの漫画全巻セットを20%オフで発売中。吟味を重ね、オトナ買いしたのは囲碁漫画の『ヒカルの碁』。少年の成長ストーリー、面白いな。ヒカルの碁 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)作者: ほったゆみ,小畑健出版社/メーカー: 集英社発売日: 2012/1…

麒麟の翼

月曜日。昨日図書館で借りてきた『麒麟の翼』を読了。ぼくがこの父親だったらどうしただろう。直接息子を問い詰めただろうか、それともそうはしなかっただろうか。麒麟の翼 (講談社文庫)作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/02/14メディア: …

蒲生邸事件

最近本を読むスピードがだんだん遅くなっている気がするな。ひと月前に3冊借りた長編小説も、結局読了したのはこの本だけ。1日1冊読むなんて時間はもうない。でもその時間は家族と一緒に過ごす時間に変わったわけで、それはまたそれでとても幸せ。そうなると…

誰か

日曜日。娘と工作に取り組んだ。作ったのは福引の時にガラガラ回す抽選器のおもちゃ。工作用の紙を切り、折り、グルーガンで固定していく。その中にこれまで彼女が拾い集めてきたBB弾を入れてみる。二人で試行錯誤しながらようやく完成。ついつい手を貸した…

朗読者

木曜日。ベルンハルト・シュリンクの『朗読者』を読み終えた。これまで積ん読だった本をかたっぱしから読んでどんどん断捨離していこうと思っていたのだけれど、思いがけず再読しようという本にいきなりぶつかった。奥付けを見ると買ったのはもう15年以上前…

『忍びの国』

和田竜さんの『忍びの国』を読了。主人公であろう伊賀の国の面々になかなか感情移入しずらく、むしろその伊賀を侵略する面々に対して感情移入しやすいという面白い設定。最後はそうか、そうくるかという感じ。自分は普段意識せずとも博愛主義とか現代的な価…

反転 - 闇社会の守護神と呼ばれて

反転―闇社会の守護神と呼ばれて (幻冬舎アウトロー文庫)作者: 田中森一出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2008/06メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 23回この商品を含むブログ (30件) を見る2008年出版の本。たたき上げの実力派検事から、弁護士へと転身。バ…

武器としてのデータ分析力 - データ・サイエンティストの「未来を予測」する技術

武器としてのデータ分析力──データ・サイエンティストの「未来を予測」する技術作者: 中西達夫,畠慎一郎出版社/メーカー: 日本実業出版社発売日: 2014/07/25メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見るここ一週間KNIMEというオープ…