柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

Business

日本版Homeland Investment Actが動き出した

以前、アメリカのHomeland investment act(本国投資法)について日記を書いたことがある。その時には日本の税制ももっと機動的になったらなあなんて言ってたのだけれども、不勉強だった。実は今年の4月から日本版Homeland investment actとも呼ばれる『外…

アウトソーシング

アウトソーシングって一時期やたら叫ばれてた気がするけれど、今ビジネス界の潮流はどうなのであろうか。本業以外の間接業務を外部委託して、本業に集中する。委託先は同じような業務を複数の顧客に対して提供できるので規模の経済を追求し、それぞれの会社…

会計操作-つづき

会計操作と言うとぎょっとする言葉だけれども、『必ずしもすべての会計操作が悪いわけではない』という興味深い書き出しから始まる。というのも会計は現金主義ではなく発生主義に基づくために判断が入る余地が必ずあり、そのため攻撃的・保守的両サイドの会…

会計操作

これまた日本を出る時に買ってきた本。しばらく積んでたのだけれど、Whistle Blowingという言葉を後輩から学び、思うところあってペラペラめくり始めた。統計解析の手法をつかいながらどういったインセンティブが会計操作を生むのか、会計操作が株価に及ぼす…

実験科学の精神

物理オリンピックへの前哨戦、全国物理コンテストの季節がやってきた。というわけで今回も会社の先輩(いまはもう転職されて某社のCFOである)に息子さんのレポートを見せてもらった。今回のお題は物体の衝突時の跳ね返りの規則性を実験によって求めるという…

その数学が戦略を決める

面白い本を読んだ。あまりの面白さにノンストップで読了。技術革新により超大量のデータを集積する事が可能になった今(アメリカ議会図書館におさめられた文書の文字数は20TB。ぼくのTime Capsuleですら1TBだ!)、そういう超大量のデータを組み合わせ、回帰…

Sports Day

午後からはSports Dayだった。体育祭みたいなものだ。高校を卒業して以来とんとそういう催しとはご無沙汰だったのだけれども、700人からなる若い組織を運営して行くにはこういうイベントも大切だ。照りつける強い日差しの中、マニラポロクラブにて。入場行進…

リスク・マネジメント

土曜日にちょうど神戸から帰ってきたばかりのところなのだけれども、その神戸で新型インフルエンザ大発生の模様ということに昨晩ようやく気がついた。5人程度ならと思っていたのだけれど、かなりの勢いで感染拡大中であることに驚く。今回のインフルエンザ…

水際対策

出張を終えて神戸からマニラに戻ってきた。関空からマニラへのPALはガラガラで快適な旅。ちょうど新型インフルエンザが神戸で発生したばかりということもあって、ぼくを含めて多くの人がマスクを着用。日本人ばかりでなくフィリピン人もマスクをしている。NA…

失敗に学ぶ

三連休明けの月曜日。日本の顧客が休みなぶん、仕事は少し楽である。先週判明した問題の原因を分析して、対処策をレポート。この仕事はオペレーションの仕事だから、『失敗学』を応用できるところが多々あって面白い。ただどうやらこういうコンセプトはあま…

食に対する情熱

こちらの人たちの食にかける情熱たるやすごいね。といってもグルメという意味ではなく、いっつも何か食べている。最近部下がぼくに対して改善してほしいと思っていることを聞くようにしてるんだけれど、その中の一つに『食事中に仕事の話をするのはやめて欲…

図面

Akiraさんのところに髪を切りにいってきた。席に座って10分そこらでみるみる形が整っていって完成。早いだけでなくもちろんできあがりもカッコいい。相変わらずスゴい腕前だ。バリカンやハサミを入れるのに迷いという迷いが全く感じらないのだ。どうしてそん…

アドリブの誘惑

トップマネジメントとのレビューがビデオ会議で行われた。ぼくが今働いている部署の一番上の人である。忙しいトップマネジメントにはある程度共通なのかもしれないけれど、無駄・繰り返しなどがとことん嫌いな人だということなので事前に入念に準備。ぼくの…

部下を育てる

リーダーシップトレーニング二日目。ちょっと中だるみはしたけれども、なかなか面白いトレーニングだった。ワーク・ライフ・バランスを個人の視点から考えるのではなく、上司としての視点から考えるというトレーニングもその一つ。ぼくはワーク・ライフ・バ…

Quality

銀行にて毎月恒例の給与送金。今日担当してくれたのは先月と同じ男性。前回と同じく仕事が早い早い。仕事のトロい他の行員との差が感動的ですらある。感極まってというわけではないけれど、礼を言うに留まらず名前と来月の休暇予定を教えてもらった。次回か…

推定力

たちの悪い"80-20”の予測のおかげで大変面倒だった。某プロジェクトにて今後銀行手数料が毎年数千万円余分にかかると別の部門が騒いでいるのである。予算編成の関係もあり、それがすでに上の方に伝わっていて、上を何人も巻き込んでああでもないこうでもない…

知的複眼思考法

12日間出張の移動時間のさなかに読んだ。ほんとうに面白い良書だ。凡百の『戦略思考』系ビジネス書を読むよりも面白いのではなかろうか。自分の中にある、意識しない『枠組』に気付くことができる。安易な相対主義に妥する事は避けなければいけないけれど、…

百聞は一見に如かず

毎日毎日食べ物のことばかり書いているけれど、別にグルメツアーにきたわけではなくってこの一週間朝から晩まで缶詰のように会議が続いている。昨日今日はこちらの監査法人との今年の監査のプロセスの話し合い。 台湾の監査のプロセスはちょっと謎なところも…

仕事の速さ

今日から日本・台湾・香港出張だ。朝オフィスに行っていくつか仕事を処理し、11時にオフィスを出る前にチームの秘書さんに名刺を確認した。ところが手元にまだないという。がーん。この人仕事の取捨選択が激しいという話は聞いていたのだけれどもやってらん…

沸騰都市-シンガポール

NHKで沸騰都市という番組をやっていた。今日はアジアの登り竜、シンガポール。東京23区ほどのサイズの国に人口480万、そのうちの4分の1は外国人だと言う国際都市。いまや一人当たりGDPで日本を抜き、アジアでもっとも豊かな国。金融不安のため今まで…

官僚制度の行方

忙しい。今日も二直体制だ。そんな中夜中にニュースをみてたのだけど、最近の官僚制度を巡る議論は外から見ているととても面白いね。 まずは最近話題の天下り&渡り。キャリア官僚というのは厳然たるピラミッド構造になっていて、次官競争に敗れたものがどん…

Conflict of interest

ニュースを見ていたら漢字検定協会のニュースをやっていた。曰く公益法人であるにもかかわらず二年間で15億円の利益。現在の総資産は70億円にせまり、この法人の理事長とその長男が務める副理事長が代表を務める別会社との間に巨額の取引があると言う。…

NHKスペシャル 「女と男」何が違う?なぜ違う?

昨日からNHKで面白い番組をやっている。女性と男性の違いを器質的な違いに還元して説明しようと言う試み。男女の間で脳や臓器の発達度合いや作用機序が微妙に違うことがわかってきているんだって。ただしこれは男女雇用機会均等法前のような『男は仕事/女は…

End to end

久々にロンドンで働く後輩に仕事の件で電話をした。こちらは気温20℃で寒い寒いと言っているけれど、むこうは零下5℃から零下10℃にまで至るんだって。ボイラーが不調で10℃以下の部屋で一晩寝たら風邪をひいたっていうけどそりゃそうだ。下手したら凍死しちゃう…

罪を憎んで人を憎まず

Yahooニュースを見ていたら、驚きのニュース。なんと小室哲哉のプロデュースした曲のオンエアを自主規制する放送局が相次いでいるという。なんていうことだ。罪を憎んで人を憎まずどころか坊主憎けりゃ袈裟まで憎いを地でいっている。 作品って世に出た時点…

大統領選

あまり時事ネタには触れないようにしているのだけれど、アメリカ大統領選の結果はやっぱり記録しておこう。これからどういう方向にアメリカが進んで行くのかはさておき、ひとつのターニングポイントになるんだろう。ぼくが働いているのは米系会社だからアメ…

会社は頭から腐る

産業再生機構で数多くの会社の再生に携わった冨山和彦さんの著書。といってもよくある経営のハウツーではない。冨山さんの思いが伝わってくる迫力の好著。性善説/性悪説ではなく性弱説に基づく実体験に基づいたマネジメントの方法論が面白い。彼の略歴は東…

緊急避難

早めの昼ご飯を食べて、日本の1時、こちらの12時からの大事なセッションに電話で参加した。ところがしばらくそのまま参加していたら、見知らぬ顔の人がシリアスな顔で『早くこの部屋を出ろ』と言ってきた。え、会議室ダブルブッキングされてたのかななん…

勇気ある撤退(のはず)

依然車の購入までたどり着かない。3件目にしてようやくまともな三菱ディーラーにめぐり合えたかと思えたのだけれども、残念ながら失望に終わった。先々週の土曜日に遠く離れたオフィスにまで直接足を運んで今後のフォローアップの約束を取り付けたのだけれど…

総合力

今日のプロジェクトミーティングではちょと久しぶりにHh兄貴を初めとする日本のマネージャたちと話をした。楽しい。プロマネで入っているフィリピン人やシンガポールから電話で入ってきた人も優秀っぽく、昨日と同じプロジェクトの話をしているとは思えない…