柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

ドバイ到着

夜中の12時過ぎにマニラを出発して、ドバイには現地時間の朝5時過ぎに到着です。マニラとの間の時差は4時間、9時間のフライトでマレー半島を飛び越え、インド亜大陸を飛び越えてアラビア半島に到着。地図を見るとここはもうイラン・イラクのすぐそばで、西に目を向けると紅海、さらにはエジプトやいま海賊で有名なソマリアなどがある。うーん。自分がそんなところに来るとは思っても見なかった。フィリピン生活のおかげで、彼らの出稼ぎ先としてとても有名なドバイが旅行の選択肢となったのだよね。縁というのは面白い。

朝の5時に着いて午後3時チェックインまで時間をつぶす、というハワイスタイルの過酷な初日を想像して身震いをしたのだけれど、だめもとで宿泊先のジュメイラ・エミレーツ・タワーズに行ってみたら朝6時にも関わらずチェックインさせてくれた。ガイドブックではビジネス客向けとされているこのホテルだけれど実は五つ星。部屋もこの通り。朝焼けも奇麗で素敵な休暇の始まりです。早速10時まで少し寝て、昨日の仕事を1時間だけやっつけて出発。

ドバイ空港にて。この空港はこないだいった香港の空港をさらに上回る美しさ。本数も半端なく、ニューヨークやデュッセルドルフなどなど世界各地に飛行機が飛んでいるのだ。

ホテルの部屋。キングサイズを超えるベッドが素敵。インターネットも無料。

ドバイ スーク・マディナ・ジュメイラ

エミレーツ・タワーズは空港とジュメイラ・ビーチの中間あたりに位置している。だからビーチまではシャトルバスで移動。シャトルバスに揺られる事30分ほどでスーク・マディナ・ジュメイラという割と当たらしいショッピングモールに到着。ここの特徴はその建物。建物そのものは新しいのだけれど、その作りはふるいスークを模したもの。高層ビルの建ち並ぶ大都市ドバイの中でようやく少し中東の雰囲気。え、ディズニーシーみたい?んー、そういう気もする。


ただ違うのは人々の顔ぶれ。中東の民族衣装を来た人々が行き交い、英語ではない言葉をあやつる白人達。そして売り子はおそらくフィリピン人だ。『アイナコー』というタガログ語がたまに聞こえるところがなんだか親近感。んー、インターナショナル。ドバイのインターナショナルさを表す一つの形がクリスマスかもしれない。イスラムの人たちがクリスマスを祝うという事は聞いた事がないのだけれども、このモールの中にはクリスマスツリーがあったりサンタクロースがいたり、クリスマスソングが流れていたり。国が外に開かれて行く過程でその国固有の文化を失って行くというのは悲しい事かもしれないけれど、偏狭さを捨てていろいろな物を受け入れる寛容さがそこにはある気がする。
モールは少し薄暗いアーケードになっていて、外の光が漏れてくる。ペルシャ絨毯や銀器などが素敵だ。


お昼はこのスークの中で、アラブの伝統料理のビュッフェを。香辛料がきいて香り高くとても美味しい。あまり得意ではなかったラム肉の煮込みの魅力に気付く。調度品もなかなかいい感じで、のんびりとした時間を過ごした。

ドバイ ゴールドスーク

触れた物がすべて金に変わってしまうのはギリシャ神話のマイダス王だっただろうか。エジプトのファラオのマスク、黄金の国ジバングを求めたマルコポーロ。エルドラドを求めてラテンアメリカを侵略したスペイン軍。黄金が人を狂わせるというのは本当なのだろう。
ドバイにはゴールドスークという金銀宝石を扱う店が立ち並ぶ一体がある。この通りは日が暮れても活気にあふれている。ショーウィンドウを覗き込む人の目は輝く宝石に目を奪われている。そういうぼくも、大粒のアメジストや、ダイヤとルビーをふんだんにあしらったネックレスに釘付けだ。宝石図鑑に釘付けになっていた10歳の頃にはこんな街があるだなんて思いもしなかった。夢のような美しさ。危うくポンっと買ってしまうところだったけれど、今日はまだ一日目なのだ。自重自重。