ポール・オースターの『偶然の音楽』を読む。独特のリズムとスピード感で一気に読了。文庫本裏に書いてあるままだが、まさに理不尽な衝撃と虚脱感ってかんじ。赤いサーブ*1に乗って疾走しているはずなのにどんどん強くなる閉塞感、ある意味予想通りの失敗によってさらに閉じた世界へと入ることを余儀なくされて。。。同じポール・オースターの作品だと、『ムーン・パレス』の方がこういう閉塞感からの救いの形が明確だしポジティブなんだけど、こっちはかなり自己破壊的な感じだ。かなりの衝撃だったんだけど、鍼の衝撃で今イチ明確に思い出せん。。もう一度読んでみよっと。
- 作者: ポールオースター,柴田元幸
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2001/11/28
- メディア: 文庫
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*1:サーブのオープンカーってアメリカのハイウェイにとても似合う。でも日本で乗るには大きすぎるかなあ