柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

天職

会社を出てスポーツバーでしばらく職場の人達と飲んだ後、久々バスに乗って摂津本山に次の飲みへ。バスに乗り込んだものの小銭が全くない。バスの気のいい運転手さんが次でいいよと乗っけてくれた。乗客一人っきりだったので、おっちゃんとずっとしゃべる。なんとこの人、40年間クルマに乗る仕事をしているそうだ。タクシードライバー、長距離トラックなどなど。トレーラーのヘッド以外はほとんどのクルマに乗ったそうだ*1
「やっぱり好きだからこそだろうねー」とはそのおっちゃんの弁*2。二人の息子もクルマ関係の仕事をしているけれど、クルマ自体はそんなに好きじゃなかったから今は一人は配車係をしてるとのこと。そのおっちゃんによる配車係の心得、なんていうのもとても面白かった。
なんといっても配車係に大切なのは公平さ&気配り。たとえ、仲のいいドライバーがいても仕事とはきっちり分けて公平に接する事がうまく配車係をこなす秘訣だそうだ。というのも例えば冠婚葬祭でも婚礼と葬儀の担当ではご祝儀が違う。長距離トラックにしても毎回毎回同じ場所ではなく、平等に分けないとドライバーから不満が出るんだって。「この人はこないだこれをやったから、今度はこの仕事をやろう」なんて前の仕事もしっかり把握して仕事を割り振るのも大事だそうだ。
配車係って単にどこに誰がいるかを見て人を動かす係かと思ってたけど、なかなか神経使う仕事なんだなー。会社の人事とかにも共通するな、とおっちゃんの40年の経験にちょっと学ばせてもらった。

*1:というのもトレーラーのヘッド部分というのは前輪後輪の間がとても短く、路面の凹凸を拾いやすくて腰を壊すんだって。なるほど。

*2:実際はバリバリの河内弁だったけど再現できひん