柿の種中毒治療日記

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虫歯になる仕組み

今日は朝10時から歯医者へ。一時間かけて歯石を取ってもらう。毎日きっちりブラッシングしているおかげか、だんだん歯茎が引き締まってピンク色になって来ているのがわかる。治療の最後に奥歯が白くなっていて初期虫歯になっていると教えてもらった。で、いっしょに虫歯になる仕組みを教えてもらったのでメモメモ。

  • 虫歯菌: 虫歯菌には2種類あって、ミュータンス菌とラクトバチラス菌という。ミュータンス菌は虫歯のきっかけを作る菌で歯の面にくっつきやすく強い酸を出す。ラクトバチラス菌は虫歯を進行させる菌で、飲食回数が多かったり不適合な詰め物・被せものが多いなど口内環境が悪いと増えやすい。飲食によって糖や炭水化物を摂取すると、プラーク(歯垢)中の細菌が酸を作り始める。
  • 脱灰と再石灰化: 虫歯菌が酸を作る事により、通常中性の口の中のpHはどんどん酸性へと傾いていく。ある一定のpHを超えると、歯の表面からカルシウム・リン酸などが溶け出す。これが脱灰。唾液には緩衝作用があり、口内を中性へと戻す働きがあるので、しばらくすると口内は再び先ほどの臨界pHより中性よりに戻る。すると、唾液中からカルシウム・リン酸・フッ素などが歯に戻って再沈着する。これが再石灰化。歯は常に脱灰ー再石灰化を繰り返していて脱灰されている時間が長い/回数が多いほど虫歯になりやすい。
  • 食生活: 飲食回数が少ないと口の中が酸性になっている時間が少ないため虫歯になりにくい。逆に飲食回数が多いと口の中が酸性になっている時間が長く虫歯になりやすい。また、就寝前2時間以内での食事はダイエットだけでなく歯にも悪い。寝ている間は唾液の分泌が少なく、緩衝能が低くなってしまうので食べてすぐに口内が酸性の状況で寝ると一晩中脱灰するなんて事になりかねない。なお、キシリトール入りのガムを食べるのは良いが、商品によっては普通にブドウ糖なんかも入っていてその場合は意味ないそうだ。
  • 唾液: 唾液には1)歯の表面の汚れを洗い流し、2)プラークの形成・発育を抑制、3)再石灰化の促進、4)口内を中性に戻す緩衝能などの虫歯予防作用があり、唾液量が多いほど効果が上がる。また、緩衝能には特に個人差があるため一に酔って虫歯になりやすさが違う。

初期虫歯の段階ならば、再石灰化をしっかり促進する事で削らず治せるそうだ。フッ素入りジェルを買って早速毎晩頑張ろう。しかし、こういうことをきっちり教育してもらうと自分自身の取り組みが変わるね。歯医者さんは治療はできるけど、結局のところ自分がどう虫歯にならない生活をするかどうかのほうが大事だ。こういう歯医者って初めてだ。本山まで通う価値がある。