出張帰りの新幹線用に買った本をさくっと読了。内定者や新入社員になにかいい本ないかなあと思っていたところなので、これはちょうどいい本を見つけたかも。もちろん『戦略評価の経営学』みたいな分厚い本の持つ幅広さと深さはないけれど、それを文庫本に求めるのは酷だし、この一冊の本で伝えたいメッセージはとても明確でいい感じ。比率分析とか損益分岐点分析みたいな会計のテキストですぐに出てくるテクニカルな話はでてこないかわりに、企業の戦略・Value chainとその結果としての財務諸表をひもづけて読み解いていく過程がわかりやすく示されている。まず定性的に会社の活動をイメージしてそこからPL・BSの姿を想像し、その後でPL・BSを見て検証するというのもなかなか面白い切り口。
こういうのは自分でエクササイズをしなきゃあまり身に付かないけどね。しばらく色んな会社のファンダメンタル分析から株価を予想する遊びをやってなかったけど、また始めよっかな。
ビジネススクールで身につける会計力と戦略思考力―ポケットMBA〈4〉 (日経ビジネス人文庫)
- 作者: 大津広一
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2007/08
- メディア: 文庫
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