柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

Listening to Richard Brautigan

今日はひさびさ夜10時前に帰宅。二つの大きな仕事も順調に進み、苦しんでいた仕事にも光明がさしてちょっとした充実感。こないだAmazonで大量注文したブローティガンも届いてニッコリ。早速ブローティガンの朗読CDを帰りのクルマの中で聞いてみた。
ブローティガンの声。予想してたよりはるかに声に張りがあってカッコいい。よどみなく語る言葉にひきこまれる。その昔、ブローティガンが朗読会を終えたあとにピッと「you」って指さすとその女がその晩お相手しちゃうなんてことがあったらしいけど、それもまたさもありなんって感じだね。
始まりは『アメリカの鱒釣り』からThe hunchback-せむし鱒。ぼくは鱒釣りをしたことないけど、鱒釣りの楽しさが伝わってくる。クリークを電話ボックスに例えてて、そこで頑張って釣り上げた、からだにこぶのある鱒を家に帰って調理して食べる最後の一節がとてもいい。

 Later in the afternoon when the telephone booths began to grow dark at the edge, I punched out of the creek and went home. I had that hunchback trout for dinner. Wrapped in cornmeal and fried in butter, its hump tasted sweet as the kisses of Esmeralda.

こぶは甘くてなんだかエズメラルダとのキスのようだった、とかこんな言い回しどうしてでてくるんだろう。頑張り具合もとても生き生きしていて、といってもヘミングウェイのようにマッチョな『戦い』っぽくもなく、ワクワクする感じ。
まだ聞いてないのがたくさんあって楽しみ。これがわずか1500円。買ってよかった。

Listening to Richard Brautigan

Listening to Richard Brautigan