柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

異文化理解

日本の銀行が世界に出て行くためにはなにが必要なんだろう。トヨタやソニーといったメーカーはどんどんと外に出て行っている一方、いまだに銀行が日本以外でビジネスを飛躍的に伸ばしているというような話はあまり聞かない。今後人口が減っていくばかりの日本では、世界トップ10バンクになるための手段が日本国内での合従連衡というだけでは、いずれ先細りだよ。。。
日本の銀行は*1海外の銀行と比べたら段違いにサービスがいいらしい。オペレーションの確実性・信頼性も高い。某国に駐在中の先輩から国際送金をめぐるトラブルの話を聞いたけど、そんなの日本の銀行じゃありえない。こういうクオリティの高さはすごいことだと思う。
でも、この「超完璧主義」ともいえるクオリティを求める姿勢こそが外に出る壁になっているところもあるんじゃないかなあ。お互いクオリティに対する期待値が一致している日本の会社同士の付き合いならそれで十分なんだと思うけれど、そこのところの違いがあるととたんに健全な関係を築くことすら難しくなる。
もちろんそれ以外にも、間接金融で『金主』として君臨してきたことによるマインドセットだとか、最先端の金融商品を作り出すことがなかなかできない提案力の不足とか、言葉の壁とか、結論をいわず要領を得ないコミュニケーションスタイルとかいろいろあるんだろうけど。
某日本の銀行と付き合って、いやだなあと思うことも多々あれど、なんかもっとがんばってほしいと思うのです。日本人だし。

*1:日常生活においてはサービス悪いなとか思うことも多々あるけれど