柿の種中毒治療日記

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CPSをひく

プロジェクトマネジメントの本を読むと必ず出てくるクリティカルパススケジュール。これをどういう風に引くか次第でプロジェクトの進め方やアウトプットに大きな差が出てくるからプロジェクト管理の上では必須の仕事。今日はHh兄貴が担当するプロジェクトのCPS作成を去年1年間自分でプロジェクトを参考にしながら手伝った。
このプロジェクトは自分が担当するわけではないけれど、去年1年苦労したことをもとに何をどうするべきか考えて行くのはとても楽しいし、自分の学びを生かす機会でもある。なにより頭の体操になる。去年の今頃プロジェクトリーダーにCPSをひいてもってこいと言われて暗中模索だったことを思い出す。あのときもっとプロジェクトマネジメントに習熟した人が側にいてそこから学べていれば1年間ここまで苦労しなかったんだろうけれど。その分一つ一つの苦労が実になったと考えればそれもまたよし。

  • タスクの洗い出しを行う。ここは経験と想像力が物をいうところ。ここでどれだけやるべきことをイメージできるかが鍵。もちろん自分だけで完璧を期すのは難しいので各部署の人へのインタビューなんかを通じて漏れのないように。
  • タスクのオーナーを明確にする。さらにそのためのリソース(時間・人)も明確にする。
  • 何を持って一つ一つのタスクを完了とするのか、各タスクのアウトプットを明確にする。各タスクのアウトプットがそのあとの何につながるのか、それを明確にすることで逆にアウトプットの質(細かさ/カバーする範囲を含む)を明確にしやすい。
  • タスク間のinterdependencyを洗い出し、マイルストーンから逆算してそれぞれの期日を設定する。これに対して各タスクを行うのに必要な時間が割けているのかダブルチェック。
  • 鍵となる意思決定のポイントで誰が決めるのか、誰のinputをもらうべきなのか、誰にinformするのか責任を明確にする。決定内容に応じて誰がクリティカルステークホルダーなのかをはっきりさせる。意思決定が行われた際には言質を取る。
  • バッファの管理をうまくやる。今何パーセント進んでる?とかon track?という聞き方ではたいがい最後まで進捗状況のホントのところが見えてこない。それより、あと何日かかる?と聞いてコミットさせる方が目に見えやすい。
  • 定期的なミーティングは何のためのミーティングなのかその目的を明確にする。進捗状況のシェアが目的なのか、サブチーム間の擦り合わせが目的なのか、問題解決が目的なのか、などなど。目的次第で運営方針は大きく変わる。
  • 事前に頭がすり切れるほどCPSについて考えながらも、走りながら柔軟に変えて行く。考え抜くことは必要だけど、想定外のことは絶対起こるということを想定する。

などなど。とりあえず思いつくところをあげてみたけど、一度整理してみてもいいかも。