柿の種中毒治療日記

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グルメマンガ体験@出島

グルメマンガを読んでいつも笑っちゃうことがある。主人公が口の中に料理を運んだ瞬間から始まるトリップ。ダウナー系なのかアッパー系なのかしらないけれど、別の世界に飛んじゃうっていうあれ。古くはミスター味っ子。食べた瞬間文字通り他の世界に運ばれて行って、食材に目や口までついて歌ったり踊ったり。最近ではワインを口にした瞬間、めくるめく世界が眼前に広がるマンガとかさ。でもさ、ほんとうに美味しいものを食べるとそういう気持ちになるのかもね。
日本を離れるまであと少し。このあとどんなキャリアを歩むのかはわかんないけど神戸に帰ってくる保証もない。せっかくなので串君をさそって三人で明石にある寿司屋の出島に行ってきたんだ。久しぶりに行ったけど、ここのお寿司はほんとうにおいしい。明石の海であがったばかりのタイはほんとうに甘い。ふだん刺身で食べているタイと同じ魚だとはとても思えない。それだけではない。口の中でとろけるウニ。さっぱりしていて歯ごたえがしゃくしゃくと美味しいアブラメ。そしてイカ。生でも、軽くあぶったゲソでもぷりぷりと柔らかく、とてもうまいのだ。そしてなによりも穴子。ここの穴子はどうしてこんなにふんわりしているのか信じられないほど柔らかく香ばしい。
一時間、口から出てくる言葉は美味しい、美味しい。その一言。グルメマンガのような洗練された言葉は出てこないけれど、グルメマンガのように完全にトリップ。食べ終わってからも、あれがどう美味しかった、これはどうスゴいとそんな話ばっかり。思いだしただけでも幸せになる。至福の時。
今回はカメラを持って行ったけれど完全に食べる方に集中。あー、もう死んでもいい。去年行ったときに撮った写真を見ながら再びトリップ。

蒸し穴子。穴子の常識を覆す味。

ゲソ。とれたてのイカを食べる。うー。フィリピンには絶対ないだろうなあ。
出島 - 柿の種中毒治療日記