柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

初マニラ

昨晩枕を涙で濡らし(うそ)夜更かしをした体に、早起きはつらい。6時におきてMKシャトルで関空へ向かった。今日から一週間、家を探しに彼女と二人でマニラへ行ってくるのだ。初めてのマニラ。どんな街なんだろう?
関空は一足早く夏休みを迎える人なのか、めずらしくごった返していた。混雑するマニラ行きタイ航空のカウンターにならぶ人々の手にはなぜだかかなりの確率で日清のカップヌードル。たまにカレー味も見かけたけど、断然シーフードの箱だ。ちょっと列の前を見渡してみると5人連続でカートにシーフード味カップヌードルの大きな箱を積んでいる。なぞである。日清カップヌードルの、しかもシーフード味にはフィリピンの人たちの心をつかむ何かがあるのだろうか。これについてはぜひ考察を深めたい。
なんて観察しながらしばらく待ち、10時過ぎには日本をたった。目の前の席には阪神タイガースのベビー服を着たかわいい一歳くらいの赤ちゃんと、フィリピン人らしいお母さん。この子がとてもかわいくって、席の間からいないいないばあをしたりなんだり、飽きずにフィリピンまでの4時間のフライト。近いもんだ。
飛行機を降りた瞬間、むっとした南国の風につつまれた。なんだかハワイと同じようなにおいがする。アメリカ文化が強く入っているからか、道行く人々の服からもアメリカの洗剤や香水のにおいがしてくる。
入国審査も無事終わり、小額のお金をフィリピンペソに両替。目の前の日本人のおっちゃんがすごく横柄に両替所の人に対しているのにちょっと辟易としたけれど。この国では日本人ってどういう風にとらえられてるんだろう。驕れる要因なんていくらでもある駐在員生活だからこそ、謙虚さ、感謝の気持ち、にこやかさ、柔和さ、そういう気持ちを持ち続けたいなあ。
空港からホテルまではホテルの車で移動。窓から見える景色は東南アジアの景色。改造乗り合いバスや、バイクにサイドカーをつけて6人くらい乗ってるようなバイクタクシー。車線変更も頻繁だし、クラクションが鳴り響く。窓から見える家並みもさまざま。バラック小屋のような家も見えればその向こうに超高層ビルも並んでいる。富と貧しさが入り混じった街なんだなあ。それでもそんな雑然とした中に、日本では感じられないあふれるパワーが感じられる。
ホテルにチェックインをして、夕方までちょっと横になった。ひとつこの町で暮らしていくのにチャレンジなのは空調。外は暑いけれど、車の中や部屋の中は凍えそうなくらい寒い。飛行機の気圧の関係もあってか、頭痛。ロキソニンでどうにかごまかした。そして夕方からは一足先にマニラ入りしているmangoくん夫妻と合流。ホテルの近くのグリーンウェイというところにご飯を食べに行った。このグリーンベルトという場所が驚くほどハイセンス。東京ミッドタウンみたいな感じとでも行ったらいいのかな。アメリカナイズされたお店の中をアジアの顔をした人たちが闊歩する。この街はハワイとタイを足して二で割った感じだ。どちらも好きな場所だし、きっとフィリピンも好きになるに違いない。
フィリピン初日の夜はやっぱりフィリピン料理でスタート。現地の人からすると気持ち高級なレストランだったこともあってか、味付けも濃すぎず、すべてがとてもおいしかった。ご飯を食べながら家探しの情報をシェアしてもらう。まだ見ぬ生活が目の前に広がって楽しみもいっそう増した。
食後はちょっとグリーンベルトをぶらぶらして、4人でスパへ。女性二人はリフレクソロジー、男性二人はスウェーデン式マッサージ+指圧。指圧といいつつ整体のようで、腰を思いっきりそらせて体重をかけるような動きがあったのでひやひや。途中でスウェーデン式100%に変えてもらったけどちょっとリスキーだった。「ぎっくり腰をやったばかりだから腰をそらす動きはだめなんだ」なんて英語でなんて言うんだ?ちょっとこれをちゃんと説明できるようになるまでマッサージは危険だなあ。というか、日常生活での英語力が課題だ。仕事はいつも同じ単語と言い回しだけでどうにかなると思ってたけど、自分のレベルではかゆいところに手が届かない。がんばろう。
夜10時にペニンシュラに帰ってきた。グリーンベルトからペニンシュラは目と鼻の先。遅くなっても多くの人が歩いている活気のある町。このあたりは危険でもないみたい。マニラ一日目はとても楽しく素敵な滑り出し。この分でいい家も見つけたいなあ。