柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

柱を持つ・耳を傾ける

義理の弟がこの4日間マニラを訪れていた。日曜日はイントラムロスを一緒に歩き、月曜日は彼が一人でタガイタイまで行ってきた後に今度ぼくたちがすむことになるであろうエリアへ案内。夕食を食べながらいろいろ話し込んだ。月曜日も彼を案内したいと思っていたのだけど、腰の具合が悪くて案内できず悪いなーと思っていた。ところが始めての土地にもかかわらず、あっさりバスを捕まえて片道2時間タガイタイまで行ってきたんだって。ぼくの知らなかった行動力に感嘆。知らなかった彼の側面。
昨晩は、キャリアの話、将来の夢、海外を渡り歩くこと等などについて話し込んだ。彼は日本の銀行で働いていることもあって、外資で働くぼくのキャリアや働き方などなどずいぶんおもしろかったみたい。逆にぼくにとってもいろいろな気づきがある。前々からうっすら気づいていたけれど、ぼくは決して『平均的な日本人』ではなくってむしろはみ出しものなんだろうな。それはそれで別によいことでも悪いことでないのだけれど(個人的には『普通が一番』という考え方よりも『違ってなんぼ』ではあるが)、自分のやり方がスタンダードだと思ってはいけないな。
今日は今日でうちの会社の製造原価会計の権化みたいな人とペニンシュラで夕飯を食べてきた。彼は頑固で有名な人で、彼の主義主張とは相容れない部分もある。でもしっかり話せば話すほど彼の中にはひとつのしっかりとした柱があってこそのこだわりの強さなのだということが見えてくる。頑固ではあるけれど、こちらがしっかりと話をする限り耳を傾けてくれる人でもあることもわかった。彼はぼくの父親のような年齢の年だし、彼の主義主張を変えようなんておこがましいしどだい無理だろう。ぼくのやり方と彼のやり方の間でちゃんと落としどころをみつけれるかどうか・生産的な関係を築けるかこそが鍵だなあ。
安易な相対主義に走ったり、安易に相手に迎合するといっているわけではない。自分自身の基準をしっかり持った上で、どれだけそれがほかの人たちとは異なるのかということを積極的に理解し続けたい。初めての部下、それもいきなり7人。彼らとの関係を築くにあたって、自分の基準を常に明確にしつつ、彼らひとりひとりの違いを理解し、その違いと強みを最大限に生かせる上司でありたい。