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柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul

細部へのこだわり

つれづれ Japan from outside

監査および決算報告書の作成も大詰めである。どういうふうに数字を作るかというところに関してはほぼほぼ監査法人と合意がとれたから、あとは所定の書式に則って財務諸表や注記なんかを作って行く。ぼく自身別にそこまでフォーマットにこだわる性格でもないし、前任者のフォーマットどおりなら問題ないだろうとさくさくと数字を埋めて行く。で、ドラフト版を監査法人に送って早速その返事が。ふむふむ、フォーマットについて先にインプットをいただけるのですね。
ファイルをあけてびっくり。うわー、赤ペン先生
ぼくは進研ゼミを実際にやった事はないのだけれど、まさにそんな感じ。そこかしこに赤ペンで修正が入れてある。ここのラインはいらないとか、ここのインデントはもうちょっと右にとかここは句読点をうってくださいとかかなり事細か。もちろん数字・計算自体のような本筋のところに対する赤ペンもあるんだけど、それ以外のこの『正しい』フォーマットに仕上げるための気の配り方はすごいね。非上場の会社の決算書とはいえ公に出ていく書類だからそれだけの注意を払うのは当たり前なのかもしれないけれども。ありがたくそのインプットを反映してみるとあらまあ奇麗な見栄えになった。
80/20がモットーの会社で働いていて、その会社の中では完璧主義すぎると言われてしまうぼくだけど、この質・細部に対するこだわりは本当に驚嘆する。まわりにいる日本人以外はなんでそんなことまでやらなきゃいけないのかわからないと思っているし、僕だってうっかり『そんな細かいところにこだわっているから生産性が上がらないんだよ』という某国人が言いそうな台詞を口にしてしまいたくもなる。だけどよくよく考えてみたら日本でぼくたちが当たり前だと思っている生活はこういうきめ細やかな気の配り方によって支障なく進められているのだろうな。
それを行き過ぎた無駄とみるか他にはなかなかない差別化された強みだとみるかどうかどちらも正しくもあり間違いでもあるんだろう。ぼくは職人芸とか大好きだし、このこだわりこそが日本人が世界で勝って行ける武器だと思う。ただ海外に出て海外の顧客を相手にして行くという事になれば、顧客がそこまでのクオリティを求めていない事の方が多いしやっぱりオーバースペックってことにもなりかねないんだろうね。その辺の見極めが出来るかどうかだなあ。
と12時過ぎにホテルまで帰ってきたら、すれ違う従業員が皆good morningと声をかけてくる。いや、まあAMっちゃAMだけど、まだミッドナイトですよ。