柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

緊急避難

早めの昼ご飯を食べて、日本の1時、こちらの12時からの大事なセッションに電話で参加した。ところがしばらくそのまま参加していたら、見知らぬ顔の人がシリアスな顔で『早くこの部屋を出ろ』と言ってきた。え、会議室ダブルブッキングされてたのかななんて暢気な事を思うもどうやらそんな感じではない。『全員にビルから退避命令が出ている。理由の如何に問わずいますぐ部屋を出て、階段を使ってビルの外に出ろ』と。
なんだか良く分からないけれど、これは従った方が良さそうだ。22階でノートPCを開いていたのでそれだけ持って階段を下りる。途中でチームの子たちと合流。だれも理由は知らないけれどなんだかおおごとだ。チームの子のひとりはこの会社で働いて5年ほどになるけれど、こんなのは初めてとの事。煙が上がって来たりしたら嫌だなあなんて思いが頭をかすめるけれども、なんとか無事に外に出た。外は黒山の人だかり。そりゃそうだ。このビルで働いていたうちの社員全員避難しているんだから。しばらく待っても何も情報が来ない。『19Fに爆弾が仕掛けられているって電話があったんだって』なんて話が流れてくる。それが噂なのかどうなのか真偽の方も定かではない。ようやく見知った顔の人事のHarryを見つけたので聞いてみたら、今日は全員帰宅もしくは緊急の仕事が残っている場合はもう一つのビルに移れとのこと。この避難命令の理由は彼自身知らないそうだ。実際のところ知っていたのかどうなのかは別としても、パニックを抑えるという意味でもよけいな事を人事が言わないというのは正解なのだろう。
ぼくはその後で会議がつまっていたので別ビルに移動。大量に移動して来た難民にふさわしく部屋の奪い合い。なんでオフィスの中にこんな物が、という酸素ルームを追い出され、次に入ったヨガルームを追い出され、ようやくエルゴマシーンが3台並んだ小さなジムみたいなスペースに机と電話を持ち込んで仕事。
7時には会社を出たけれど、どっと疲れた。22Fから降りた後しばらくたまに足が震えていたけれど、それは運動不足のせいなのか、それとも真剣に怖かったのか。どうなんだろう。
それにしてもこんなときに活用されるはずの連絡網は全く機能せず。たまたまチームメンバー全員が無事に避難できたのをすぐに確認できたから良かったけど。。。危機管理というのはやっぱり平時に真剣にやっとかないと行けないんだな。