柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul

結婚式参列

会社の同僚の結婚式に招待されたので参加して来た。日本以外で参加する初めての結婚式なので興味津々。ちゃんとこちらの正装であるバティックに身を包み3時に教会へ。我ながらバティックがなかなか似合う。
6時からペニンシュラホテルで披露宴が行われるから、一度家へ帰る時間があるかなと思っていたけれども、それは当たりでもありハズレでもあった。こちらはさすがカソリックの国と言うべきか、教会で過ごす時間が段違いに長かったのだ。ぼくたちが日本で結婚式を挙げた時は確か式そのものは30分くらいで終わったはずだけれども、こちらでは1時間半−2時間くらい教会で過ごすのが普通なのだと言う。ただその間静寂を強いられて堅苦しく感じかというとそれは全く正反対、終始和やかところがフィリピン流。神父の説法なんかもユーモアに富んでいて笑いが巻き起こったりする。彼女は華僑系フィリピン人だから、神父の言葉は英語中国語タガログ語が入り交じる。半分くらい言葉は分からないけれど、何を話しているのか何となく雰囲気が伝わって来て飽きずにその時間が過ぎて行く。その様子を見るにつけ、この国ではカソリックが生活に密着しつつも、同時にもともとの柔和で笑顔を絶やさない国民性とうまくまじりあって教条的すぎない良いバランスを持っているのかなという気がする。
家に戻る時間はなさそうなので教会での式を終えて再び車で30分程かけてペニンシュラに戻り、400人以上の人の集まる大披露宴の開始を待った。ところがここからはちょっと誤算。6時開始の予定の披露宴が始まったのは7時45分であった。家に帰ろうと思えば帰れたね。日本で披露宴をした時はかなり時間ぴったりに始まったので全く違う感じ。良くも悪くも時間に対しておおらかなのだろうね。人に対しておおらかであるのとおなじおおらかさなのかな。とはいえこちらももう慣れたもの、いつ始まるか分からない時間も楽しく談笑しながら過ぎて行った。
日本の式場だったらば延長1時間あたり追加料金うんぬんという話になるはずだけれども、そこまでぎっちりスケジュールを詰めているわけでもなさそうだしそういう細かいことはないのかもね。だんどりよく、全てがプランされた通りに分刻みで動く日本のスタイルは日本の産業の生産性の高さともつながるのだろうけど、そういう窮屈さとはほど遠いこのゆるさにもまた別の良さがあるね。なんといっても近代産業革命が起こる前は分刻みで動いていた人間なんていないわけで、こういう緩さこそが遺伝子レベルで刷り込まれた行動原理にはかなっている気がする。
といいつつ参列者はフィリピンだけでなくシンガポールにマレーシア、アメリカ、カナダにはてはロシアからなどというバライエティ。うちの会社のネットワークということもさることながら、諸外国から親類縁者が集まっている。これは距離という概念を大幅に変えた近代文明の賜物か。フィリピンという国は日本よりはるかにインターナショナルな環境なのかもしれないね。
さてそんなことはともかく、バージンロードを歩く花嫁花婿の表情はしあわせいっぱい・笑顔いっぱいで見ているこちらまでしあわせな気分になった。こういうシンプルな喜びって民族や宗教を超えて共通なのかな。