柿の種中毒治療日記

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腰痛放浪記

タイトルもスゴいけれども内容もスゴい。著者の夏樹静子さんは有名推理小説作家(残念ながら未読だけれど)。その彼女が原因不明の腰痛に3年間苦しんで苦しみ抜く。寝ていても激痛、起きても激痛、座ることは至難のわざ。その痛みの描写を読んでいるだけで体が痛くなってきそうだ。その腰痛を治そうと夏樹さんはありとあらゆる治療法を試す。整形外科、カイロプラクティック、鍼、手かざし、気功。。。代替医療の範囲にととどまらず、ありとあらゆるところにかかっても全く治らない。しかしレントゲンを撮りまくってもMRIを撮っても何をやっても体には何にも問題がないのだ。筋肉が弱っていて痛みが出るのです、という説明を最初に受けて半ば強迫的に水泳に励み筋肉は人並み以上に健康に。それでも全く効果がない。
そんな彼女が最後に行き着いたのがなんと心療内科。そこで心身症を治すための治療を受けてなんと3年の長きにわたる苦しみに終止符が打たれるのだ。この痛みは潜在意識が悲鳴を上げ、腰そのものには問題がないのに脳が痛みを感じていたんだそうな。彼女自身は精神的にとても強い人なのだけれども、心よりさらに深層の潜在意識が腰痛をもたらしていたというのはなんだかとても興味深い話だ。
ぼくも去年腰を痛めてからいまだ回復していないのだけれども、あの時の恐怖と強い痛みの呪縛から逃れられず脳が痛みを感じているだけなのかもしれないあ。ある意味光明が見えて来た気がする。

腰痛放浪記 椅子がこわい (新潮文庫)

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