週末に読んだ村上春樹のロードエッセイ雨天炎天。舞台はギリシャ・トルコ。この2つの国は是非行ってみたい国のトップリストに入っているので楽しく読んだといきたいところだけれど、トルコ旅行記はとにかくハードボイルドだね。パジェロを駆って道なき道を行き、兵隊に何度も止められ、とんでもないホテルに泊まり、などなどなど。かなり前の記録だから今はずいぶん違うのかもしれないけれど、漠然と抱いていた『オリエンタル』と『西洋』の出会う美しい国というイメージはまったく浮かんでくることはなかった。むしろ軍人がやたらと幅を利かせている国っていうイメージの方がよっぽど強い。
しかし昨今のガザでの紛争、タイの不安定な政情、同じくタイでミャンマー難民300人を手を縛り拘束したまま船上に放置して300人あまりを死亡させたなんてニュースやフィリピンの政情を考えると平和であることが前提条件になっている日本とは違う前提で動いている人々や国々のほうがよっぽど多いんだろうなと改めて思う次第。
- 作者: 村上春樹,松村映三
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/02/29
- メディア: 単行本
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