柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

フィリピン、水にまつわるおはなし

ここフィリピンでは水道の水は怖くて口にできない。だから必然的に水の配達を頼むことになる。日本でも最近オフィスなんかでよく見る5ガロンぐらいの大きなボトルを配達してもらって、冷却器で冷やしておくのだ。日本との違いはこちらで配達してくれる水はミネラルウォーターではないということ。Purified Water、つまり精製水だ。
大学院の時に研究室でミリポアで精製した不純物が限りなくゼロに近い純水を飲んだことがあるけれど、ミネラル分のない水は激マズである。それに比べるとこの精製水はまだ飲める味なのでそこまでミネラル分がないというわけではないのだろう。まあそんなことはどうでもよくって、精製機さえあれば精製水は作れるというところがミソでロックウェルにあるパワープラントモールの地下にも精製水業者が入っている。かなり大掛かりな設備を入れた店で、頼めばすぐに水を運んでくれるので重宝していた。
ところが一週間前くらいから水の配達を頼もうと何度電話しても全くつながらない。おかしいなと思って立ち寄ってみたら『Temporary closed』という張り紙がしてあるではないか。一週間以上臨時休業?!店の規模・設備投資の額からしてオーナーと従業員は別だろうから個人商店が臨時休業をするのとはわけが違うだろう。社員旅行で一週間休業?そういうことをする会社にも見えない。てことはあれか。倒産か、もしくは品質問題でも起こして保健所から営業停止命令でもうけているのであろうか。ひょっとして最近日本人コミュニティではやっていたというアメーバ赤痢はここから来てたんじゃないのかという嫌な気分。この国に保健所に相当する機関があるのかどうかも知らないからただの推測でしかないけれど、なにが一体信頼に足りるのかなかなか難しいところだ。
何はともあれ水がなければ困るので6L入りペットボトルを二本買って来た。ふたを開けてびっくり。なみなみと口一杯にまで詰められていた水が溢れ出して来た。ここまで水を入れるとか品質管理上問題にならないのかね。