柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

マングローブ・カヤック・ミニロック・船酔い

朝5時に起きて5時半に部屋を出た。早朝のラゲン島から少し離れたパラワン本島へマングローブツアーへ。そこまではバンカボートで向かって、浅瀬のマングローブの森はカヤッキングの予定だったのだけれども、カヤックをうしろにつないだバンカボートのエンジンがどうやら壊れたらしい。日本製だからすぐに直るよ、と言っていたのだけれどもその理屈が良く分からん。などと言っているうちに時間が刻一刻と過ぎて行く。このマングローブの森にはたくさんの鳥のねぐらとなっていて、夜明けとともに森から一斉に羽ばたいていくのが見物なんだそうだけど、空がどんどん白んでくる。途中で諦めてカヤック無しのスピードボートに乗り換え海の上を疾走。なかなかスリリングだ。マングローブについた時には残念ながら鳥たちは羽ばたいて行った後だったのだけれども、深い緑の森を堪能できた。これ、という写真が撮れなかったのだけは残念だ。

その後一度コテージに帰って30分の休憩の後今度はハイキングへ。ハイキングと言いながらもかなりの急勾配のところを上り下りしたりしてちょっとクライミングに近い。固有種だというサルには残念ながら出会えなかったのだけれども、ガイドさんが昨日路から顔をのぞかせるトカゲを見つけて教えてくれた。植生も面白い。30分ちょっとで別のビーチにたどり着いて、そこからはカヤックで帰還。そびえたつラゲンウォールが圧倒的だ。昨日のラグーンの中とは違って、外海をカヤックで移動するのは思いのほかしんどかったのだけれどもなんともいえない開放感だ。途中こんな岩壁にかけられた足場を見つけた。この岩壁には海燕が巣をかけるらしく、密猟者から巣を守るために地元の人がここに足場をかけて寝泊まりしているのだそうな。外海に面した絶壁で寝泊まり、身がすくむ。

それからさらに強行軍でミニロック島へ。ミニロックでは桟橋のすぐ側にシュノーケリングスポットがあり、そこでは体長1mを越える魚が悠々と泳いでいる。夏だからちょっとクラゲがいるのには難儀したけれど、これだけの大きさの魚と泳ぐというのも昨日のラグーンでのシュノーケリングとはまた違った楽しさだ。お昼ご飯をミニロックで食べて再び船に乗ってラゲン島へ3時に帰還。

3時半からはビギナー向けダイビングの予定。正直シュノーケリングスポットとしてはセブの方がいいなと思ったのだけど、ダイビングしてみたらその印象はまた全く変わるとのことなのでこちらも楽しみ。といきたいところだったのだけれども、午前中の強行軍がたたった。ミニロックでバンカボートと小型の渡し船の接続が悪くてかなり高いうねりのある波に30分くらい揺られていたのがドンと体に来て、完全に船酔いでダウンしちゃった。体の中がずっとぐらぐらしてもう完全にノックアウト。勝海舟は船酔いが酷かったらしいけど、よくそれで咸臨丸にのってアメリカまで言った物だなどと吐き気で朦朧としながら翌朝まで死亡。