柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul

ピグマリオン効果

今日明日は二日かけて会社のリーダーシップトレーニングである。部下を持ってそろそろ9ヶ月、良い機会なので思い切って参加した(ま、そのあと夜中まで働いているから体はくたくたなのだけれど)。いろいろとなるほどと思う気付きが多い中、特に興味深いコンセプトが『ピグマリオン効果』。社会学・心理学の世界ではある程度有名なコンセプトらしい。いわく、

上司が期待をかけている部下は結果を出し、上司が期待をかけていない部下は結果を出さない。

何を当たり前のことをという気もするかもしれないけれど、そうではない。この理論が言っているのは『結果を出さないから期待もかけない』という順序ではなく、逆に『期待をかけないから、結果を出さない』ということだ。心理学の世界では賛否両論あるらしいけれど、実際部下と働いていると確かにはたと思い当たる節がある。
できると思っている人に対しては、やりがいがあり難しい仕事を与えながらも適宜サポートし、それに対して応えて結果を出してくれることで双方の信頼が深まる。結果を出すことによって部下自身の自信もつくし、上司もさらなる成長の機会と親身なアドバイスを与えるという良いサイクルが回っている。
一方でどうかなあと思っている人に対しては与える仕事も半端になりがちだし、成功してもこの程度のこと出来て当然だとこちらが思っていては心からの賞賛も送れないし信頼関係も気付けない。失敗したらしたでやっぱダメだよこいつ、なんてことにもなるしね。
結局じゃあそれをどう仕事の場に生かせというのか。それは、全ての部下をありのままの彼ら自身として尊重しろということだ。自分と同じような考え方や処理の仕方を求めるのはただの傲慢だし、その傲慢さが部下の成長を阻害しているのだとしたらなんともったいないことだろう。ぼく自身が持っている偏見に気付き、部下全員に『君ならできる』と心底思って接することができるか。これは部下の能力ではなく上司の能力・度量の問題だなあ。