柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul

地図で読む世界情勢 衝撃の近未来 第1部

昨日関空の丸善で本を大量購入。この本は平積みになっていたのでつい手に取った。むかしから地図を見るのは好きだったし、地政学という視点から世界情勢を見るという切り口がとても面白く、一気にすべて読み終えてしまった。
日本を離れて外国で働き始めてから、自分のものの見方が少しずつ変わってきている気がする。フィリピンは労働力の供給元という点でずいぶんグローバル化が進んだ社会である一方、都市化の問題や貧困、感染症の問題など数々の問題を抱えているし、文化的にも政治的にも日本とはずいぶん違う。フィリピンのことを学び、そこから日本のことを考える。そういう学びによって自分の中にこれまでとは異なる視座を確立することで、同じことがらに対しても今までとはひと味違った見方や考え方が生まれてくる学びの過程がとても面白い。
そういったことを一国に限定するのではなく地球規模で概観しながら学べる一冊。ひとつひとつのテーマについてそこまで深く掘り下げられているわけではないけれども、この視野の広さと視点の多彩さがとても面白いし、地図を見ながら視覚的にも楽しめる。今まさにホットトピックな伝染病の話もあってそれまた興味深い。
こういうのってどこの国のどういう考え方の人が書いてるのかでけっこう方向性が左右されるものだと思うけど、これはどうやらフランスの地政学研究所の研究員が書いているみたい。それもあって、普段接することの多いアメリカ中心目線とはまたひと味違うのもいい感じだ。

1.拡大していく世界
世界人口は新たな秩序をつくるのか/新興大国になった中国の悩み/大国「予備軍」となったインド/「約束された大国」ブラジル/「大国という誘惑」南アフリカ共和国
2.流動化する世界
生産基地移転の複雑な状況/増大する「ラテン系」アメリカ人
3.広がる不平等
格差世界/人口不足と人口移動
4.危険になる世界
感染症と動物による伝染病/マフィアと海賊の復活
5.弱っていく世界
都市に集中する社会的緊張/略奪者としての人間
6.ミニ国家の重み
7.世界のなかの欧州 EUに未来はあるのか
いまだ実現されていない欧州連合の理念/トルコは欧州連合に加盟すべきなのか/コソヴォとモンテネグロ

地図で読む世界情勢 衝撃の近未来 第1部

地図で読む世界情勢 衝撃の近未来 第1部