柿の種中毒治療日記

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ごますり・嫌味

ごますりと言うのは万国共通なのだ。今日うちのサービスセンター設立10周年記念のパーティがあったのだけれど、そこでいろんな賞の発表があった。正直ノミネートされている顔ぶれしかり、投票によって選ばれた人にしかり、正直ごますりだなあという感じを禁じ得ない。写真コンテストなんてその極み。上位3つは『なるほど、いいなあ』と思う写真だったのだけど、4位から10位までは『はあ?』って感じ。撮影者を見て、、、あ、そういうことと合点が行った。
ただ能天気にごますりをやってるだけなら勝手にしろという感じだけど、その一方で嫌味な事もしてるのが腹立たしい。『Always challenger』賞みたいな名前で、英語だと大して悪意はなさそうなのだけれども、タガログ語でかかれている言葉はとてもネガティブな意味なんだって。『いつも一言口を挟まなきゃ気がすまなくって、口出しして来てウザイ人』ってなニュアンスらしい。そこにノミネートされ、投票の結果見事受賞をしたのはぼくの前の部下の女性であった。正直心外だ。彼女の元部下であるうちのチームのメンバーもみんなかなり憤っていた。
彼女はいつも結果にこだわって大きな視点から見ようと心がけている。その結果自分の枠を飛び越えて問題点を発見できるし、問題があればそれを解決するようにぐいぐい他を引っ張って行くタイプ。『私の責任範囲はここまでだから後は知らない』というタイプとは正反対で、顧客からの評価は非常に高い。彼女はすごく思いやり深いし、悪意があって厳しいことを言うのではなく、純粋に結果志向から厳しいことをも時には言うのだ。しかしそれが軋轢を生んで、自分の領域と自分のちっぽけなプライドを侵されたくない人たちからは嫌われている。
もちろん彼女自身、ポリティカルな立ち回りやその場その場に応じたコミュニケーションスキルを磨くことによって軋轢を避けながら目指す物を得れるようには改善できるはずだ。しかしこのセクショナリズムは本当に腹立たしい。僕らレベルの中間管理職の中にもそのセクショナリズム文化を推進している人々がいる事も残念だ。彼女は今日のパーティにはこのことを知って知らずか欠席していたけれども、こんなことに傷つかないで信じる道を貫いてほしいもんだ。ちょくちょく今でも話はしているから、ちょっと様子を探ってみよう。
フィリピン人にも嫌味という感覚はあるのだなあ、なんて暢気なことを言っている場合ではない。