今朝一番のニュースでコラソン・アキノ元フィリピン大統領が逝去したと聞いた。76歳。
彼女は多くのフィリピン人に絶大な人気を誇る。なにせマルコス大統領の独裁政治を打ち倒したエドサ革命のヒロインである。こどもの頃、人差し指と親指で作る彼女のLサインをテレビで見た事が記憶にわずかに残っている。彼女が大統領に就任しても結局のところ国軍を掌握しきれず、農地解放や腐敗政治の一掃などという事はできなかったわけだけれども、少なくとも戒厳令のマルコス独裁から人々が民主主義を回復したシンボルであることは確かだ。
雨の中、街中で黄色いリボンを橋の欄干に結びつけている人たちがたくさんいた。黄色は民主化の象徴なのだという。フィリピン国民はきっとこれから喪に服すのであろう。
