柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul

アニエス・ベーにまつわる思い出にしてはちょっとどうかと思う画像

昔agnes bってすごく流行った気がする。多分大学2年くらいの時。まわりの人たちでアニエスの時計を持っている人たちもけっこういて、ぼくも欲しいなと思ったのだけれども骨太のぼくの腕にはさっぱり似合わなかった。ぼくは肩幅も広いので細身の服も体にあわなかった。細身のパンツなんて問題外。体のサイズがどうあろうともつかえる赤いマフラーを買ったことを覚えている。それ以外にはまったく記憶がなくって、それが最初で最後のアニエスだったのかどうかさえ定かではない。アニエスといえばトカゲのマークも印象的だった。
なんでそんな事をフィリピンで突然思い出したのかと言うと理由は単純。トカゲだかヤモリだかそっち系の爬虫類がまさにあのポーズでレストランの窓に張り付いていたからだ。お店の明るい光につられてやってくる虫を待ち伏せするヤモリ。慎重に動いているのかうごきがとてもスローなのだけれども、その規則正しい足の運びはとても美しい。美しい風景写真や夜景を撮る自分を想像してGRD3を買ったのだけれども、こういうのに惹かれるのをどうしても止められない。やはりどんな写真を撮れるのかは機械ではなくむしろ人だよね。美しい風景・光景にであえないというよりも、こういう光景に惹かれるのがぼくなのだろう。ぐっとマクロで1cmまで寄って見た。
(ぼくは美しいなと思うのですが爬虫類や鱗が嫌いならこの先見ない方がいいかも)


ガラスにぴったり張り付く。ガラス越しなのでお腹の鱗が虹色に輝いているのが分かって面白い。
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角度を変えて斜め横から。こないだ見に行ったイリエワニに通じる縦長の目が印象的だ。やはりサイズは違えども同じ爬虫類。宙に浮いて見栄を切る歌舞伎役者に見えなくもなくってなんか愛嬌がある。


この手足のひだが秘密なのだ。こいつのおかげで手足をぴったりガラスに吸着することが出来る。けっこう来るものがある。ん、ちょっとキモいなって思うようになって来たかも。

この足裏、実は吸盤ではなくってすごい仕組みでくっついているのだという。

(前略)
 ヤモリの足に魅せられたのは、実はディノジワラ準教授のチームだけではない。2002年にあるチームがヤモリを研究し、この生き物が壁にへばりついていられる仕組みを発表している。このチームは別の素材を使ってヤモリの毛を人工的に再現し、ヤモリの接着力は化学的なものではなく、幾何学的な構造――ヤモリの足裏の繊毛の先端の大きさと形――に由来するものだと突き止めたのだ。
 ヤモリの足裏にはとても毛が多く、足1本に細かい剛毛が50万本も生えている。毛の長さは5万ナノメートルで、だいたいヒトの髪の毛の太さと同じくらいだ。それぞれの剛毛は何百本ものへら状のさらに細い毛へと枝分かれしており、それらの太さはわずか200ナノメートルとなっている。
 研究者らは、剛毛とへら状の毛の適切な配置のおかげで、ファンデルワールス力と呼ばれる分子間のある種の引力が生じ、ヤモリが壁にへばりついていられることを突き止めた。この力は、雪の結晶の形成やアクロバットのようなクモの動きなど、さまざまな現象を説明するのに使われてきた。
WIRED.jp


何か化学的な粘着質の物質を分泌でもしてるのかと思っていたら、ファンデルワールス吸着だったとは。自然というのは本当に驚嘆に値する。なにはともあれ、こうやってまじまじと細部まで見てると、シルエットだけのアニエスのトカゲマークは正解だったななんて思うのだけれども。