柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

アニラオにてダイビング

スキューバダイビングのライセンスを取ることにした。せっかく南の島に住んでいるのだからね。朝5時半に家を出てちょうど8時半にアニラオにあるPacific Blue Azur Resortに到着。


まずは午前中はビデオで講習。前日ちょっと遅かったので少し眠いけれども、かなり真剣に聞いた。ボイルの法則とかヘンリーの法則とか懐かし過ぎる。でもそんな懐かしさになんて浸ってる場合ではありません。水深10mでは絶対圧(水圧1+水面での大気圧1)が2気圧。気体の体積は1/2になる。ただしボンベから空気が追加供給されることにより肺の体積を一定に保つのだって。同様に水深20mでは絶対圧(水圧2+気圧1)が3気圧になるから気体の体積は1/3に。その分をタンクから追加供給しているのだ。それだけ聞くとタンクとはなんと素晴らしいってなもんだけれども、実はこの仕組みをキッチリ理解しておかないと危険である。というのも水中ではそれだけ余分な空気を肺に送り込んでいるため、浮上時には逆に空気が膨張するのだ。だから浮上はとてもゆっくりと行うことが求められる。そうしないと膨張した空気で肺が破裂するエアーエンポリウムを起こしちゃうのだ。恐ろしい。浮上スピードは1分間に9m以内というから相当スローだ。魚が自由自在にもぐったり浮かんだりを繰り返しているのと比べると、人間とは不便なものだなあ。パニックになることが最も危険。それを避けるためにはいろいろな技術やルールを覚え、体で習得することがとても大切だそうな。ふだん1気圧の世界で生きているぼくたちの生活とはまったく違う世界だけに真剣に学ばないとね。
ビデオ講習の後は機材の使用法を教えてもらう。この機材に命を預けるわけだからしっかり覚えなきゃ。そしてお昼ご飯を食べてからさっそく海へ。プールではなくっていきなり浅瀬で練習だ。浮上・潜水の練習、マスククリア、レギュレータークリア、レギュレーターリカバリーなどなど。1本目終わったところでなんだかとても疲れて頭がガンガンしたのだけれど、しばらく休んですっきり。
2本目はゴーグルを度無しに買えたことが奏効したのか、それとも1本目と違って視界のクリアな少し深めのところで練習できたから方向感覚が失われなかったのか、1本目が嘘のように気持ちよく潜れた。1本目はかなり緊張してたのも良くなかったのかな。今日は5mまでしか潜っていないけれど、すでに珊瑚礁やそこを泳ぐ色とりどりの熱帯魚を見ることもできた。これは楽しいや。2本目を終えて本日は終了。けっこう体はくたくただけれども、充実感。フィリピン人ダイバーのロミーさんの教えかたもとても丁寧でわかりやすくとても良かった。


来週末は忙しいので、再来週もう一度講習を受けにきてライセンス取得と行きたい。今日のこと忘れないようにしなきゃなあ。今はまだちょっと季節が早いらしく海は気持ち冷た目で、海の色もそこまでエメラルドというわけではないのだけれど、この下は珊瑚礁が広がっているのだって。楽しみだ。