柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

年越し@Boracay


2009年最後、2010年最初の旅行としてボラカイ島に向かいました。
今回は日本から家族も二人参加してふだんより少し賑やかな旅。ボラカイ島はマニラから飛行機で50分程度のところにある全長7kmばかりのとても小さい島で、全長4kmにもおよぶ白砂のホワイトビーチとエメラルド色に光る海で有名です。この島は古くはドイツ人のバックパッカーによって開発された知る人ぞ知ると言うリゾートだったけれども、10年ばかり前に『世界で最も美しいビーチ』に選ばれたことから開発が進み、いまでは世界中から観光客が集まる賑やかな島です。完全に開発が進んでいるので『静かな楽園リゾート』っぽさはありませんが、賑やかで楽しいところです。日本人にはそこまで親しみがないのか、ハワイほど日本人が多くないのは海外リゾートっぽさを求める人には良い場所かも。

マニラからボラカイ島へ

マニラからボラカイ島へはいくつか航空会社が就航している。今回はSEAIRという会社の便。この会社ではボラカイ島のすぐ側、パナイ島にあるカティクラン空港への飛行機を一日数十本という頻度で飛ばしている。どうしてそんな頻度で飛ばしているかというと、マニラーカティクラン便は小さなプロペラ機を使っているからだ。昔はジェット機を飛ばしていたらしいけれども、カティクラン空港は狭くてオーバーランしてしまうことがあったそうだ。そこで飛行場を拡張するのではなく、小さい飛行機の本数で稼ぐというやり方でしのいでいるというわけ。PALなどは同じパナイ島のカリボ空港へジェット機を飛ばしているのだけれど、カリボ空港からはカティクランまで90分車に揺られて移動してくる必要がある。それもまた難儀な話なので、プロペラ機でカティクランに行く方がある意味気楽ではある。
いつも使い慣れたNAIAではなく、その近くのドメスティックターミナルから出発。飛行機はこの通り、30人ほどが定員のプロペラ機。

プロペラが途中で外れて飛んで行ったらどうしようなどという被害妄想とは全く無縁、飛び立って40分ほどで窓からボラカイ島が見えて来た。眼下には白い砂浜がずっと続いている。

カティクラン空港に着くとそこからSEAIRの乗り合いバスで5分ばかりかけてカティクラン港へ。カティクラン港からはバンカボートに揺られてボラカイ島へと向かう。バンカボートは船の両舷にアウトリガーがついたボート。フィリピンは島国だからバンカボートは庶民の足で、フィリピンで登録されている2万隻の船のうち7割近くはバンカボートだという。その分耳に入る海難事故もバンカボートの事故が多い。というわけでみんなしっかり救命胴衣を着けて乗船。

ボラカイ島、ステーション2にて

ボラカイ島に着いたら車かトライシクルで移動。今回泊まったホテルはMicrotel innというバジェットホテルで、島の北の端にある。少し不便な場所だけれども、静けさは期待できそうだ。ホテルは少し湿気の匂いがこもっているけれど、清潔なので一安心。正直この写真はちょっと良く撮れ過ぎている感じはするけれど。

このホテルはビーチの少し奥まったところにあるのでどの部屋もオーシャンビューは期待できない。部屋で海と波の音を感じながらごろごろするというわけにはいかないけれど、一歩外に出ればすぐ目の前にDiniwind beachという入り江と砂浜がある。こじんまりとしていて、静かで落ち着く良いビーチ。ここからボラカイの中心部にはシャトルでビーチに向かうことになる。ボラカイ島の中心部はステーション2といい、ここには多くの店と多くの観光客が集まっている。

いまは乾季、空も晴れ渡るシーズンのはずだけれども、残念ながら曇天。海もエメラルド色とはいかない。それでも遠浅の海は淡いブルーグリーンで美しい。


ビーチでお茶をしたりマッサージをしてもらったりしてしばらく時間を過ごしていると夕焼けでそらが赤く染まり始めた。2009年最後の日の入り。

ビーチサイドのシーフード・レストランで夕飯。新鮮なエビやラプラプがとても美味しい。観光客が少ないマニラと違って、ボラカイ島は多くの観光客が訪れるからかマニラのレストランより味が良い気がするね。今日は大晦日だったからか、大勢の観光客で賑わっている。

年越し

一度ホテルに帰り、再びステーション2に出て来た。浜辺はレイブ会場と化し大音量の音楽に合わせて酔っぱらった人々が踊っている。すごい熱気だ。ぼくたちは再びホテルに帰り、ホテル前のビーチで年越し。花火をあげているグループがいて、遠巻きにそれを楽しむ。去年はマニラで爆竹の音と煙に包まれた大晦日だったけれども、今年は少し静かな年越しとなりそうだ。