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柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul

4度目の正直

Life in Manila Japan from outside Business

11月半ばからSkycableで唯一映る日本語チャネルNHKが入らなくなっていた。その理由というのがいかにもフィリピン的である。事前の周知徹底も無いままにシステムを変更。苦情があったところにだけ事後対処をすると言うやりかただ。efficientといえばefficientだけれども、そのためにサービスを突然提供しなくなるのも辞さないというのがなるほどこの国だ。山ほど金と時間を使って延々と地上波デジタルへの移行を訴えている日本の放送業界とは正反対。
事後対策というのはデジタルPOボックスを家に設置するという作業自体は簡単なものだったのだけれども、ここでまたトラブった。アポイントを取った時間に来ないならまだしも、アポイントを取った日に来ない。しかもそれに対する連絡は事前だろうが事後だろうが全くない。こちらがしびれを切らして『いつくるんだ、一日待ってろって言うから待ってたのになぜ来ない』とカスタマーセンターに聞くと、『こちらの都合で明日に変更しました』。そしてアレンジしなおした次のアポイントメントも同様にドタキャン。連絡しろと言っているのに連絡は当然無し。
ぼくが入っているのはADSL6Mbpsとケーブルテレビの抱き合わせプランで月4000ペソ。物価5-10倍説によると日本人感覚で2-4万払っていることになるのだけれど、サービス無しでも請求書はシレッと来る。それについて文句を言ったり、共感を得る作戦で行ったり手を替え品を替えしたけれど全く無駄だった。カスタマーセンターに電話すること6回余り、毎回こちらの話した記録はログに残されているのだけれども、ログに残すだけでそれに対するアクションが起こらない。完全にプロセスデザインの問題だ。社内アウトソーシング先の部門で働いている今これを他山の石とせよとせめてかっこうをつけるのみ。
結局3回のアポイントメントすべて連絡無しで来ないということが続き、いいかげん諦めかけていたのがようやく復旧。ちなみに『5時だからもう帰る』という作業員に金を多めに払うから来てくれと頼み倒したのである。まわりのフィリピン人の同僚たちは、『まあそれが普通でしょ』ってなもんである。忍耐強さの問題でもフェアネスの問題でもなくって『そういうもの』なのだ。公務員に袖の下をわたして処理のスピードを速くしてもらうというのも普通の『ビジネス慣行』だという。郷にいれば郷に従えとはいうけれど、基本のサービスの質が非常に低く賄賂によってのみ素早く動くとかってどうよ。こういう国で理念に基づいたフェアなビジネスをするとかって超難しそうだ。
さて、これでようやく面倒なことが一件片付いたけれども、別件の先日のもらい事故の弁償請求が1月末から始まる。総額1万3千ペソの6回分割払い。1万3千ペソというとこちらの一流銀行の初任給2ヶ月分にも相当する額だそうだし、どうせ払わず無視するんだろうな。とりあえず一月末の初回支払いはリマインドするとしても、フォローアップし続けるのも面倒くさい。こんなことで恨みを買って刺されたり殺されたりするぐらいなら自腹を切ろう。なにせこの国では5000ペソで殺し屋請け負えちゃうっていうんだからさ。
いつもいつも繰り返しになるけれど、フィリピンは好きだ。でもときどきどうしようもなくくたびれる。