柿の種中毒治療日記

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天地明察

彼女のお母さんが今フィリピンを訪れてくれている。ぼくがアマゾンで予約するのを忘れていた1Q84の続刊は店頭になかったそうで、そのかわりにと買って来て頂いた。本屋大賞1位に輝いた本らしい。この本がとても面白くって一気に読了。
舞台は徳川幕府がいよいよ安定期に入り始めた4代家綱の時代。主人公は渋川春海という実在の人物。彼は幕府公認の碁打ちの一家安川家の長男でありながら、囲碁だけでなく数学や暦法、神道への深い造詣を持つ人物だ。その春海は平安時代に唐からもたらされて以来、800年間の間もちいられ続けた宣明暦を廃し、新たな暦を制定するために奔走する。変化を嫌う公家勢力をまきこみ、学問を軽んじ精神論を重んじる武家勢力に疎まれながらも全国の暦を改めるという大事業に挑む姿は胸がすく。すごい、こういう仕事に人生を捧げられるというのはとても素敵だ。

天地明察

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