柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

Announcement - I'm going to China

今日オフィスでアナウンスメントがあった。7月1日付けでフィリピンを去る。次なる場所は中国第三の都市、広州だ。これまで2年間ここフィリピンでアカウンティング・マネージャーをやってきたのだけれども、次は事業部のファイナンス・マネージャーだ。
この二年間のアサインメントは本当に有意義だった。ぼくは今の会社に入社後1−2年目から、事業部の一連のファイナンス・アサインメントを経験したいこと、そしてその後アカウンティング部門を経験したいことを訴えて来た。この夢が叶ったのが2年前。一度事業部のビジネス・ファイナンス職を離れ、バックオフィスを体験することは想像通り、いや予想を超えた大きな糧となった。

  1. ハード・アカウンティングを叩き込まれ、アカウンティングが強みだと言えるレベルになった。大きな組織再編のアカウンティング・サイドのプログラム・マネージャも経験し、End to Endのビジネスプロセスをより深く理解することが出来た。これは事業部で会計データを材料に経営企画をやっていく上で大きな武器になる。
  2. 異なる三つのサブチームと30人近い部下を持つ中、組織のリーダーとしてのスキルを叩き込まれた。個人プレーしか好まなかった学生時代が遠い昔のことのようである。大局を見て戦略を練り、重要なものとそうではないものを見極めて意思決定を下し、組織のメンバーを動かし巻き込むコミュニケーションに注力し、コーチングしながら組織の力を高めて実行に移していくというダイナミックな体験が出来た。また、ダイバーシティが組織の強みになることを叩き込まれた。異なる価値観・文化・性別などを超え、多様性を尊重しながらいかに組織を強くしていくか肌身を持って体験できた。
  3. リーダーシップのスキルに留まらず、リーダーとしてのガッツ・心性をとことん鍛えられた。常にIntegrityを保ち、高潔であろうとし続けること。粘り強さと前向きな気持ちを持ち続けること。部下に心を配り、励ましながら組織全体を統率していくこと。時としてプレッシャーに苦しんだり孤独な気持ちになりながら、それをうまくコントロールすることができるようになった。

数多くの人に支えられた2年間だった。あと2ヶ月余りのフィリピン生活。中国出張が多くなり、次の仕事に向けてすべて一から学びなおさねば行けないけれど、それもまた楽しみだ。その中で、トレーニングとコーチングにとことん時間を割くつもり。それがぼくを育ててくれた人々に出来る最大の恩返しだ。