柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

何でも見てやろう

『何でも見てやろう』を読了。フィリピンに来る前に買っていたのだけれども、積ん読状態になっていたのだ。今回中国に赴任するにあたって心昂る気持ちもある反面、不安もある。そこでそういう気持ちを払拭して自分を奮い立たせる気持ちもあって本棚から取り出して読み始めたらこれが止まらない。1960年代にフルブライト奨学金をとってアメリカ留学。その後、メキシコ・イギリス・ノルウェー・デンマーク・フランス・スペイン・ギリシャ・レバノン・イラン・インドなどなどと世界各国を一日わずか1ドルの予算で旅して回った記録である。今から50年も前のことだから当然各国の情勢も違うし、日本の当時の情勢も違う。だから当時の小田実さんが感じたことがピンと来るわけではない所もあるのだけれど、本質的な所ではうなずく所がたくさんあった。この本にもっと若い時にであっていたらバックパッカーで世界一周してみたいと思ったに違いない。
今、33歳。今のところ会社を辞めてバックパッカーになろうという気はないけれども、まずは次の国中国でexpatコミュニティ以外の素の中国へ飛び込んでみたい。勇気づけられる一冊だった。

何でも見てやろう (講談社文庫 お 3-5)

何でも見てやろう (講談社文庫 お 3-5)