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柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul

『おでき』を侮るなかれ


思春期のころ、ずいぶんニキビに悩まされた。顔にあばたが残っていないのが不思議なくらいだ。それもずいぶん昔の話だと思っていたら中国にやって来てニキビの化け物のような腫れ物に苦しむ羽目になった。
月曜日に腰側面がぷっくり膨らんで来た時には、虫さされか吹き出もので大したことないだろうと高をくくっていた。ところが水曜日にはそれがなんと直径10cm・高さ3cmはあろうかという腫れに成長。あまりにグロい画像なのでさすがに写真は人目にさらせないのだけれども、あたかも腰に胸ができたようなふくらみ。これが服にあたるたびに劇痛が走って、仕事にも差し支える。普段あまり病院にかからないぼくだけれども、ここは外国だし変な虫がなかにいたりしたら嫌だなと思って翌日病院に行くことにした。
そして木曜日朝。その時には左足太もも付け根のリンパ腺にも痛みが出て、歩くのだってままならない。熱も出て頭痛もひどい。ドクターはしばらく触診して『これは黄色ブドウ菌感染です』とのこと。専門的にはcarbuncleというそうだ。日本語では癰(よう)、ぞくにいう「おでき」だ。細菌感染症の一種で、皮下でバクテリアが増殖した状態。血液検査をしてみたところ、バクテリアが患部を超えて血液中にも入っていた。おできなんて大したことない、と思っていたけれどこういうのを放っておくと最悪敗血症になって死に至るリスクさえあるそうな。極々まれな事例だと言うことだけれども、まさかおできが死に至る病でありうるとは。びびった。
三日間毎日ボトル1本の抗生物質の点滴を打ち、食後に抗生物質を飲み、二時間おきに抗生剤を患部に塗ってようやくリンパの痛みが消えてきた。さて、今日現在どうなっているかと言うと、薬のおかげで皮下の固いしこりが膿へと変わり、その膿が肌に頭を出して超巨大ニキビと化した状態。これをニキビを潰すように周りを押し、中の膿を出さなきゃ行けない。ドクターの指示で二時間おきにやってるんだけれども、これがまた痛いのだ。でも膿が出れば出るほど腫れが引いて楽になって行く。結局木曜金曜と会社を休む羽目になったけれども、何はともあれ大事にはならずにすんだ。早めに病院にかかって良かった、ほんとに。
そうそう。中国で国際基準の病院にかかるとかかるお金もすごく高い。3日通院しただけで10万円近くかかってしまった。医療保険をかけているからほとんどカバーされるはずだけれども、医療保険がなかったらかなり大変だ。