柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

リアル


中国に来て初めて消費者調査に参加した。いままでいろいろ用事が重なってなかなか参加できなかったのだ。ぼくたちはふだん外国人もしくは富裕層が住む地域に暮らしているから、中国のリアルを見ることはなかなかできない。今日は上海での調査だから中国の中でも比較的高い所得層の人たちが集まっているのだけれど、実際に家に足を運ぶといろいろな発見がある。世帯月収7000元ー18000元の人々の暮らしはある部分では思っていたよりかなり経済的に余裕がある。例えば冒頭の写真のアパート。見た目はなんだかずいぶん古い日本の公団住宅みたいな感じなんだけれども、いざ家に入ってみると中は奇麗にリフォームされていてパナソニックの大型液晶テレビが壁にかけられていたりする。月収7000元だと大体日本円で8−9万円。ボーナスも入れれば年収150万円くらいだけれど、物価が日本の1/5−1/3程度だということを考えると、結構良い生活ができるわけだ。一人当たりGDPが日本の1/10という数字はあまり実際のビジネスには役立たないな。いろいろな話を聞くうちに感覚的なものがどんどんとアジャストされていく。なにはともあれこうやって足を運んで感覚を磨かなきゃ商売にならんわな。これまでの一年間ここに優先順位を置かなかったことを反省。