柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul

The Ides of March

上海から慌ただしく広州へ戻る。今日も残念ながら2時間遅れ。いつものこととはいえ、萎える。ただラッキーだったのは中国南方航空には珍しく、各席に映画を見れるモニターが着いていたこと。そこでみたのがジョージ・クルーニー監督の政治サスペンス。英語+中国語字幕だったので、完全についていけてはないのだけれども、なかなか面白かった。

ストーリー展開そのものは大統領選挙をめぐる虚実を交えた駆け引きと、セックススキャンダルの話。駆け引きの落とし穴にはまり、スキャンダルに巻き込まれる中で自分の理想を見失い、政治の世界に身を置くということが目的に成り代わってunethicalな行動に走る主人公。サスペンスとしてはそこまで面白くもないのだけれど、リーダーの資質・あるべき姿について考えさせられる映画である。

日本語のサブタイトルは「正義を売った日」なんてタイトルだけれども、これは少しミスリーディング。エンディングで大統領候補の演説がバックに流れる、その演説の中の言葉なのだけれども、主人公が売ったのは正義*1というより、Dignity(尊厳)であり、integrity(高潔さ・誠実さ)である。

何を持ってひとが誠実だと考えるのか。島耕作のようなあり方を肯定する人々もいるし「英雄色を好む」という言葉もあるけれど、セックス・スキャンダルが命取りになる場合もある。いくら仕事の上で誠実さ・高潔さを説いたところで、私生活でそれを実践していない人を尊敬するというのはなかなか難しいというのが個人的な感覚。身の回りは奇麗にしとかないと足下をすくわれる危険性があるし、一時の誘惑に打ち勝って高潔さを保つというのは結局まわりまわってリーダーを救うのではないかと思う。*2

と、二時間遅れもあって家には1時過ぎに到着。やっぱしんどいな。

スーパー・チューズデー ~正義を売った日~ [DVD]

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*1:正義というのは対立軸に悪があるわけで。。彼が悪かと言えばそれはまた違う気がする

*2:ていうか島耕作みたいなリーダーってアメリカ的(もしくはキリスト教的)価値観の国で受け入れられるのだろうか