柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul

台湾旅行4日目〜故宮博物院、京鼎楼、龍山寺、中正紀念堂

台湾旅行4日目。今日もなかなかハードスケジュールなり。

故宮博物院

二日目に訪れた故宮博物院を再訪問。朝11時前に着いたのだけれども、今日は前回よりもさらに人でごった返していた。まずは前回も見た白菜・角煮・象牙の彫刻に的を絞って見て、そのあとは前回見る時間のなかった陶磁器をじっくりと見た。青磁のぽってりとした感じがいいなと思う。これに花を生けるのならどんな花が映えるだろう。
写真好きにとって故宮博物院のひとつ残念なことは写真を撮れないこと。フラッシュが文物を痛めるということもあるだろうし、当然ではあるけれど。全て記憶と思い出に残してよしとする。
写真を撮っていいのは外観。それからお土産物の白菜のキーホルダー。しかしこのキーホルダー、お土産にもらっても元ネタを知らないとなんのことやらチンプンカンプンであろう。

京鼎楼

故宮博物院からタクシーに乗って昼食を食べに小籠包で有名な京鼎楼の本店へ。ここでは小籠包だけでなく、烏龍小籠包や小籠湯包といったメニューも有名らしい。というわけでそれらを注文。小籠包はこの三日、ディンタイフォンと高記とここで三軒目だけれど、ここがこれまでのところ一番好みだな。烏龍小籠包は最初の口当たりと香りが良く、なかなか面白い。ただ後味に少し茶の渋みが残るところが難点か。小籠湯包というのは小振りなスープなしの小籠包を別で出されるスープに浸して食べるというもの。小籠包の皮が口の中で破けてジュワッとスープが広がる感じの方が感動があるな。というわけで、断然小籠包に軍配。また三店それぞれでチャーハンも食べ比べてみたのだけれど、やはりこの店のが一番好みである。まあどの店も美味しいから、あとは個人の味覚の問題な気もするけれど。


龍山寺

昼食後ホテルに立ち寄らず、直接龍山寺へ。ここは台北が発展し始めた元となる場所らしい。台北の人たちの信仰を集めるパワースポットとのこと。ここに向かうタクシーの運転手さんはとっても快活で、大声でがははと笑う面白い人だった。その笑い方に似合わず、かけてるラジオはアンニュイなボサノヴァで、そのへんのミスマッチ具合も良し。そういえばここまで4日間タクシーの運転手さん達みんないい人たちだな。
龍山寺は原色が鮮やかなお寺。境内にはたくさんの人が供物を備え、膝をついてお祈りをし、線香を捧げていた。若者はそこまでいなかったけれど、年代が上の人たちにとっては今でも生活の一部なのかもね。



中正紀念堂

帰る道すがら中正紀念堂へ。ここは中華民国の初代総統である蒋介石を顕彰した施設。「中正」とは蒋介石の本名なのだそうだ。この施設がとにかくスケールが大きくて驚く。城かと思わんばかりのメインのホール。敷地面積25万平米という広大な土地。







この青屋根に込められた意味が面白い。

● 屋根が八角形なのは「忠、孝、仁、愛、信、義、和、平」の八徳を象徴しているためです。また「人」の字が重なって天に達するように見える設計は「天人合一(天と人が一つになる)」という中国思想の反映です。
● 二重のひさし(簷)は中国語で「複簷」と呼ばれますが、この『複』は『復』と同音で中華の復興と大陸の回復という目標を表わします。
● 屋根は北京の天壇を模して造られ瑠璃瓦は青色。壁は白色の大理石。記念堂前の伝統図案による花壇。これらは「自由、平等、博愛」を象徴する青天白日と地に満ちる赤色と一致します。

国立中正記念堂について->建築鑑賞->屋根

最初の天人合一という思想についてはともかくとして、二つ目・三つ目はやはり『二つの中国』を象徴する内容なのだろうな。
ただ、台湾の歴史は本当に複雑だ。蒋介石本人についての評価というのは別れるみたい。彼本人は別に自由・平等・博愛を推進した人物ではなく、中国本土から台湾にやってきて戒厳令を敷き、それまでにいた台湾人を強権支配・弾圧した人物でもある。二・二八事件による数万人にのぼる台湾人の虐殺にも関わっていたという。
この旅行中はTwitterにもFacebookにも自由に繋げる。中国本土で暮らし、不便を強いられている身からするとやっぱり自由主義・民主主義のほうがいいなと単純に思う。しかし、このような自由を感じられる台湾で今のような言論の自由や民主化が行われたのはわずか20年ばかり前の話なのだそうな。『言論の自由』は決して簡単に手に入ったものではないし、それを失うような方向へは絶対に進んではならないし進ませてはならないな。


一日休みなしに歩いてさすがにくたびれたので夕食はそごうのデパ地下のお弁当をお部屋でみんなでつつく。こういう夕食も気楽でいいね。