中国からの飛行機の中でGravityを見た。JALと南方航空との共同運行便だけれども、日本語字幕・吹替えはないという親切っぷりである(英語耳のトレーニングのために)。
ふだんだと誰かしら、何を言っているか聞き取れない人がいるのだけれども、この映画は違う。なんせ、登場人物はほぼ二人のみ。サンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーしか出てこない。それでいて90分間飽きさせず、息もつかせずストーリーが進んでいく。おもしろい。
しかしこの映画、なんだって邦題は「ゼロ・グラビティ」になっているのだろう。原題はGravity=重力である。ところが邦題は無重力。全く逆だ。
確かに宇宙空間が舞台の映画である。無重力空間で、自分自身では動きをコントロールできず、慣性のまま方向転換もできずに宇宙に放り出される恐怖感がほぼ全編に渡って続く。
それに対して、重力をはっきり感じさせる場面というと、最後に主人公が地球に帰還して自分のその足で土を踏みしめるシーンぐらいしかない*1。でもこの場面は凄く印象的だった。このシーンだけのためにタイトルがZero gravityではなく、Gravityと付けられたのだとしたら、邦題を逆さにするのはやっぱり乱暴な話だと思う。
と、邦題に対する難癖はともかく、映画はとても面白かったです。
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