柿の種中毒治療日記

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物理的雪かきを楽しんだ

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文章を書くという行為を『文化的雪かき』と言ったのは村上春樹ダンス・ダンス・ダンスだっけな。どういう文脈で、どういう意味合いだったかはすっかり忘却の彼方である。

今回はそのような文学的かつ悠長なことを言っているばあいではなく、物理的に雪かきが必要な事態だったので、スコップを持って出動。ご近所さんたちも総出で坂道の雪かきだった。ついでに降り積もった雪で、大きな雪だるまも作り、にんじんで鼻をつけたり小石で目をつけたりして娘は大喜び。

物理的雪かき。これをやらないで道路が凍結しては坂の上に済む住人たちは坂下に降りることが難しい。腕にも腰にも負担がかかり、なかなか大変な仕事である。でも、ご近所さんと『大変ですね』なんて声を掛け合って、汗をかきながら道路をきれいにするのはなかなか新鮮な体験だ。都市の生活だと、普段そういう機会ってほとんどない。これってコミュニティづくりの一助となるのではなかろうか。もちろん、そんなことを言えるのは雪かきが数年に一度しか必要ないからであって、毎日毎週のようにそれが必要な雪国の人たちのことを忖度していない悠長な考え方だし、いつ来るかわからない大雪にコミュニティ形成の役割を期待するのはあまりに受動的な姿勢だとは思うけれども。それでも、なんだか自分がコミュニティの一員になれたかのような気分。

さて、この大雪で、どうやら昨日・今日の二日間、空の便は大混乱のよう。一日余分に有休を取って月曜日に帰ることにしていたので、土・日を空港で過ごすことにならなかったのは幸いだった。日本で過ごした10日間、完全に仕事のことを忘れてリフレッシュいたしました。