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柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul

魂にメスはいらない ユング心理学講義

タイトルに講義とつくけれども、教科書的な入門書ではない。心理学者河合隼雄さんと、詩人谷川俊太郎さんの対談集。詩人である谷川さんの質問だったり解釈だったりというのがとても面白い。やはり詩人というのはそういう人間の深い部分に触れる事をしているからだろうか。そしてそれに対する河合隼雄さんの返答がまた深く面白い。こういうのを良いコラボレーションというんだろうな。1979年の著作なんだと読み終わってから気付いたけれども、時代遅れな感じが全くしない。

高校生だったか大学生だったかの頃、フロイト入門だとかユング入門だとかを読みあさって、なんとかすべてを分析的・論理的に読解こうとするフロイトのほうがしっくり来たのを覚えている。当時は『夢診断』みたいな非合理的で神秘主義的に聞こえるユング心理学に対して忌避する気持ちがあったけれども、それから20年近くの時を経て、『裁断ではなく統括』というユング派によりしっくりくるようになって来たのは不思議である。

さて、会社でMBTI(Myers-Briggs Type Indicator)というトレーニングを受けた事があるのだけれども、共通するキーワードがずいぶん出てきたからちょっと調べてみたところMBTI自体そのバックボーンにユング心理学があるのだそうだ。*1自分自身の傾向を理解する事で、逆に多様な価値観を受け入れる助けとなるというのがトレーニングの目的。しかし、類型化というのは排除のきっかけにもなりうるわけで、そのへんが難しい。違いを理解して受け入れるという基本姿勢がない限り、タイプ診断のたぐいは毒にもなりうる。

この対談を通じて河合隼雄さんが言っているのは『できるだけ手も口も出さずみている』ということ。これは簡単なようで本当に難しいけれど、そういう懐の深さを意識していきたいな。もちろん会社のような結果による序列化が必要なところでは上司として単に見ているというわけにはいかない。それでも自主性を重んじて行きたいなと思った次第。



MBTIとは


MBTI(エムビーティーアイ:Myers-Briggs Type Indicator)は、個人をタイプに分類したり、 性格を診断したりすることが目的ではありません。回答した個人一人ひとりが、自分の心を理解し、 自分をより生かすための座標軸として用いることを最大の目的にしています。


MBTIは、一人ひとりの性格を心の機能と態度の側面からみたものです。それらは、「ものの見方(感覚・直観)」と「判断のしかた(思考・感情)」及び「興味関心の方向(外向・内向)」と「外界への接し方(判断的態度・知覚的態度)」の4 指標であらわされ、16 タイプに類型化してとらえようとします。  MBTI は、16タイプそれぞれの強み、特徴、そしてその人の今後の課題を整理し、個人の成長や人と人との違いを理解し、周囲の人との人間関係作りにも役立てることができます。

*1:自分のタイプはなんだったかな。以前に受けたMBTIの結果を探してみよう。確か、INTJかINTPだった気がする