柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

広州駅で男が刃物で切りつけ6人けが

火曜日。最近物騒だね。家に帰ったら日本の知人からFacebookで連絡が入っていてようやく知ったのだけれども、広州駅で切りつけ事件があったそうな。NHKは予断を持たせないようにか、特に犯人像については語っていない。しかし他のニュースでは白いターバンを巻いた男をみたといった『目撃者証言』をもとにウイグル族による犯行かと推測しているところもあるみたい。

しかし、そういうニュースってどうなんだろう。実は先月だったか先々月だったか、やはり広州の繁華街で切りつけ事件があったというニュースがWeiboやWeixinという中国版Twitter/LINEのようなSNSで広がっていた。その時にも犯人はウイグル族だとまことしやかに語られていたのだけれども、ふたを開けてみたらそもそも切り付け事件自体起こっていなかった。人ごみの中で一部の人々がパニックになり、そこから話に尾ひれがついたらしい。

これって、関東大震災の時に韓国人・朝鮮人が井戸に毒を入れて回っているというデマが流れたときの状況に似ている気がするな。漢民族の支配に対してウイグル族をはじめとする少数民族が抑圧されているなか、民衆レベルではむしろ圧倒的大多数の漢民族側にウイグル族に対する蔑視と同時に恐怖が混じっている感じ。もちろん抑圧されている側のウイグル族による暴力的行動というのもあるのだろうけれど、常にそう決めつけるのは危険だよね。

広州は人口800万人を超える大都市。ぼくたちが住んでいるエリアは広州駅からも遠く、広州駅に足を運んだ事もない。しかしなにはともあれ、人ごみにはあまり行かないようにしておくか。


中国で市民が無差別に殺傷される事件が相次ぎ、当局が警戒を強めるなか、6日、南部の広東省広州の駅で、男が刃物で利用客を次々と切りつけ6人がけがをしました。

広東省広州の警察によりますと、6日昼前、広州の主要な駅の1つである広州駅の前の広場で、刃物を持った男が利用客を次々と切りつけました。
現場に駆けつけた警察が男に向けて発砲し、男を取り押さえましたが、切りつけられた6人がけがをして、病院で手当てを受けているということです。また、地元の新聞は、犯人が複数いたと伝えています。

中国 広州駅で男が刃物で切りつけ6人けが NHKニュース