柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

高断熱性能の家って素晴らしい

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火曜日。夜11時半までかけて、翌日の会議の事前資料を読み込む。日中は会議で埋まっているので、どうしてもそうせざるを得ない。自分が稟議書を書く立場ではなくなり、ある意味楽になった。しかしそれ以上に人の書いた大量の書類を読んで判断を下すほうが大変だな。

なにはともあれ、ソウルは寒い日が続く。しかしその割にまったく風邪を引かずに済んでいる。いつもなら冬場になんどか風邪を引くのがぼくの毎年のリズムだったのだけれども。おそらく一つの理由としてあげられるのが、韓国の建築物の防寒設備がものすごく充実しているから。

例えば我が家では、室内で薄手のシャツ一枚で袖まくりをしていても平気である。まず第一に、部屋の外周にはガラス戸で覆われた縁側もしくは廊下のようなスペースがある。外気が−10℃でも、外気とはガラス窓で遮断されているので4-5℃ぐらいまで温度があがる。そして、この廊下と部屋とはさらに窓で隔てられている。この窓の枠は断熱効果の高い木製でアルミサッシとは比べ物にならない性能の高さ。ガラスは当然、二重ガラス。この廊下のようなスペース、夏場に家さがしをした時には無駄なスペースだとしか思わなかったのだけれども、冬になってみてその絶大なる効果を実感。そして極め付けはご存知床暖房(オンドル)。全ての部屋の床下に温水の流れるパイプが張り巡らされていて、とても暖かい。一瞬外に出る寒さを我慢しさえすれば、冬場の快適さは日本で暮らしていた時や広州で暮らしていた時よりもはるかに上だ。

韓国勤務経験があり、いまは日本に戻っているTさんも日本の冬の方がつらいというような話をされていた。日本も北海道あたりにいけば二重ドアとかしっかりした断熱設備がデフォルトになるみたいだけれども、それ以外のところはまだまだみたいだね。年末に日本の実家に帰った時も、家の中は日本の家の方がはるかに寒かった。耐震加工などとは違って自治体が補助を出すという筋合いではないのだろうけれど、こういう断熱性の高い建築物が増えれば、省エネ・公衆衛生の立場どちらからも費用対効果が高そうなものだけれど。いつか日本に帰って家を選ぶ機会があったら、窓の断熱性能と床暖房はぜいたくに投資してもいいなと思った次第。