日曜日。家で映画を二本見た。『凶悪』と『ウォッチメン』。初見の『凶悪』は、ものすごい暴力シーンの連続。たまたま一人だったのでちょうどよかったけれど、これは幼い娘がいるところでは絶対見れない内容。ぼくは暴力シーンが多いものが好きではないのだけれども、それでもその嫌悪感を超えてみさせる映画。こういう暴力を厭わない倫理感が完全に欠落した人々が世の中には一定程度いるのだ、という厳然たる事実を突きつけられる。周りにはいないタイプだと思っているけれど、実際のところどうなんだろう。そういえば、昔々実家の向かいで発砲事件があったな。よく知らなかったけれども、あとあと聞いたところによるとその筋の人が住んでいたらしい。
映画の最後の方に主人公の奥さん(彼女はごく普通の主婦で犯罪などをしているわけではない)がドキッとする発言をする。極端に言うと、そういう衝動が『普通の人』の中にも眠っているかもしれないということ。でもそういう気持ちになることがあるかということと、最後の一線を踏み越えて人の命を奪うことを選ぶかどうかというのは大きな隔たりがあるよな。だからといって、自分が身を正していてもこういう話に巻き込まれない保証はないというのはとてもゾクッとする話。
ウォッチメンは久しぶりに見直したのだけれども、相変わらず面白いな。単純な善悪二元論ではないところが非常に良い。
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