柿の種中毒治療日記

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誰か

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日曜日。娘と工作に取り組んだ。作ったのは福引の時にガラガラ回す抽選器のおもちゃ。工作用の紙を切り、折り、グルーガンで固定していく。その中にこれまで彼女が拾い集めてきたBB弾を入れてみる。二人で試行錯誤しながらようやく完成。ついつい手を貸したり口を出したりしてしまうけれども、もうちょっと好きにさせてもいいな。

午後娘が外出している間、息子と二人でお留守番。息子が昼寝を始めたので、昨日図書館で借りてきた宮部みゆきさんの『誰か』を読んだ。ふと気になって自分の日記を検索してみたところ、10年以上前に一度読んでいた。その時の感想は「二度は読まないだろう」なんてつれないものだったけれど、こうして再び手に取ったのも何かの縁かもしれない。

10年前と同じく、さくさく読了。でも読後感は10年前とは違う。10年前はあっけないと思ったけれど、今は逆に重い。ハッピーエンドというには寂しいお話だけれども、なんだか悪くない余韻が残る。

10年分歳をとった。いろいろな国で生活して多少なりとも経験を積んだ。家族が増えた。失ったものもあれば得たものもある。誰もが幸せであって欲しいとは思っても、それは自分の力が及ぶところではない。自分のそばにいる家族を大切にしたい。読み直してよかった。

誰か―Somebody (文春文庫)

誰か―Somebody (文春文庫)