冬休みを利用して、小野不由美さんによる十二国記を読了。1991年に「魔性の子」が世に出てから四半世紀にわたって紡がれてきた一大スペクタクル。
物語の始め、「魔性の子」がホラーっぽく、ホラーをあまり得意としないぼくとしては少し苦手な感じだったのだけれども、その次の「月の影 影の海」からはガラッと変わって古代の中国風の国家を舞台としたファンタジー小説。そこからは話が複雑に絡み合い、いろいろなところでつながりあって少しづつ秘密が解き明かされ、物語が進んでゆく。
出て来る人物がとにかく魅力的である。あまりの面白さに読み始めたらとまらない。現時点で刊行されている全11冊すべて大人買いして読みきった*1。最近読書量がかなり減っていて、途中でやめてしまうことも多いのだけど、久々に夢中になった。
2019年に待望の新刊が出るとのこと。惜しむらくは電子書籍では出版されておらず、本棚にどんと本が増えてしまったことだけれども、それを超える価値がある。次が待ち遠しい。
風の海迷宮の岸―十二国記 (新潮文庫 お 37-54 十二国記)
- 作者: 小野不由美,山田章博
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/09/28
- メディア: 文庫
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