2019-08-25 慈雨 Book 柚月裕子さんの推理小説「慈雨」を読了。警察を定年退職した主人公が、妻と連れ立って四国のお遍路さんへ。 事件現場からは遠く離れた四国を歩き続けているので、主人公自ら犯人と対峙するわけではない。血湧き肉躍るシーンがあるわけでもない。ただ歩き、思い、そしてたまに後輩からの電話で事件にアドバイス。なんとも静かなのだけれども、その静けさの中にしみじみとした余韻がある。 主人公の葛藤、悔恨、そして勇気。とてもいい本だった。 慈雨 (集英社文庫) 作者: 柚月裕子 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2019/04/19 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る