柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

バリ島二日目。レゴンに酔う、そして突如の・・・

二日目の朝も爽快な目覚め。今日も鳥のさえずりが自然の目覚ましとなって、普段ならあり得ないような早い時間から目が覚める。
窓を開けて外に出てみると、草木がしっとりと露に濡れていた。渓谷ということもあってか朝夕はかなり涼しく、気持ちがいい。昨日の雨で咲いていたハイビスカスはみんな落ちてしまったのに、また別のハイビスカスがつぼみを開いていて鮮やかな色を見せている。花に蜜を吸いに来たハチ*1や小さな羽虫、かたつむりにバッタ、葉っぱの裏で獲物を待つ蜘蛛。普段は目にする事があまりないものを間近に見て楽しんだ。

朝食は再びテラスレストランでのんびりと景色を楽しみながら。フルーツがとてもジューシーで美味しい。ちょっと遅い時間に行ったからか、周りにはあまり他の客がいなくて静かな朝食。
朝食後にロイヤル・ピタ・マハの中を二人で散策。半端ではない敷地の広さ。階段がかなりあっていい運動になる。祠や田んぼがあったり、東屋の中で木彫りをしている人がいたり。すれ違う人たちがみんな笑顔なのが嬉しい。ジャックフルーツにトランペット百合、初めて見るシダの花。その他名前も知らないたくさんの花を楽しんだ。

そしてそのまま、アユン川そばのレストランで昼食。アユン川をラフティングで楽しむ人たちに手を振りながら、オーガニックフードを食べる。そうやってのんびり過ごしているうちに再び空が曇ってきた。昨日のような強い雨に降られては困るので、足早にヴィラへと戻る。

昼過ぎから夕方までかけてうとうとしながら読書。塩野七生さんの本を2冊読了。今日はジェゴグを聞きに行く予定なのでのんびりと身支度。ジェゴグは竹でできたガムランで空気を震わせる重低音からリズミカルな16ビートの涼やかな高音域までを竹のオーケストラがカバーする。『風の音楽』って感じ。10年ぶりの生のジェゴグはとても楽しみ。6時半にホテルの車にピックアップしてもらう。
ところが30分かけてジェゴグが演奏されるというワンティランに車で連れて行ってもらったものの、誰もいない。残念な事にスケジュールが変更されていたようだ。そこで急遽ウブド中心部に逆戻り。明日レゴンダンスを見に行く予定にしているので、ジェゴグがだめなら今日はバロンダンスが見たいとドライバーに伝えるも、連れて行かれた先はケチャの会場。違いを指摘して、『OKバロンだな』ということで連れて行ってもらったウブドパレス。やっていたのはサダ・ブダヤというグループのレゴンダンス。ちょうど7時半、今からではどこの会場も開始に間に合わないので、ここでレゴンを見る事に決定。レゴンも何度見ても飽きないしね。

いざ始まると今までの事はすっかり忘れてもう別世界だ。コテカン奏法によって生み出される信じられないほど早いガムランの16ビートのパッセージとうねるような音が脳幹を刺激する。きらびやかな衣装と、踊り子たちの目の動かし方、指先まで神経の通った踊りにただただ見とれる。女性六人による歓迎の踊りガボール、戦士の踊りバリス、バリ舞踊の代表レゴン・ラッサム、紫の衣装が印象的なタルナ・ジャヤとめくるめく時間が過ぎる。男女二人の蝶の踊り、そして最後は老人の仮面を付けたトペンで締め。最高だ。
ところが夢の後には悪夢が。。。ずっと注意していたはずなのに突如お腹を壊した。水道の水はもちろん、氷とかも怪しいものは口にしなかったのになぜ??ウブドパレスでいい場所に椅子がなく、大理石の縁側に直接腰掛けてたから冷えたのか?痛みとかはほとんどないものの、水分という水分が抜けて行く感じ。なかなか寝付けず長い夜になった。

*1:でもこの口の形は蜂じゃないような。アブ?蛾?わからん