1999年に原作を読んで2000年に映画公開を見逃し、7年経ってようやく見た。筋はあまり覚えてなかったけど、舞台がイギリスからアメリカに変わっているためか全体に漂う神経質さが少なくなってアメリカ的能天気さが増してる感じだ。
ジョン・キューザック演じる主人公のロブは本当ろくでなし。自分でも言ってるけど30過ぎても地に足が全くついていない。自分の事ばかり考えてるし、人の気持ちは分かろうとしないくせに人が自分を分かってくれないとかのたまってる。そのくせオタク特有の妙なエリート意識があって「人の価値は人間性じゃなくて趣味で決まる」とか言ってのけ、自分の音楽の趣味に合わない連中を見下してる。自分の趣味に合うか合わないかを趣味の善し悪しと勘違いしてるんだけじゃん。さらに自分は浮気性のくせにふられた彼女へは未練たらたらストーキングまがい。
と散々にこきおろしながらも、面白い*1。
ストーリー自体はゆるーい感じなんだけど、ジャックブラックのキレた演技とか、スティーブン・セガールみたいな空手着着てるティム・ロビンスのキモイ写真とか細かいところで大笑い。キャサリン・ゼタ・ジョーンズの空虚なゴージャスさとかもいい。特典で監督が『キャスティングが全てだ』みたいな事を言ってたけど、ナイスキャスティング。最後のジャックブラックによる"Let's get it on"*2が僕のfavorite songだからということもあってか、見終わった後にもなぜかエラい満足感。音楽でだますってずるい。
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