柿の種中毒治療日記

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リソースをとる

12月にインターンが終わったときの最大の学びだった『リソース確保はリーダーとして絶対やらなきゃいけない。リソースなしには何もできない』ということを実践する日がやって来た。こないだからずっとやっている来年のリクルーティングのチーム編成で、誰をチームメンバーとしておさえていくかという仕事。そのぶんメンバーには通常業務以外の仕事も増えるし、泣いても笑っても明確に成果が求められ、成果が出る仕事なので誰を選ぶかが一番大切。
ちょうどこないだ見た映画ハイ・フィディリティでも監督がインタビューに答えて『監督の仕事はキャスティングまででほとんど終わり。あとは俳優・女優が物語を自由に作り上げていくんだ。』ってなことを言っていたけど、チーム編成ってまさにこれに通じるものがある*1
で、ひとりこいつにこそやってほしいと思っている若手との話でかなりの時間話をした。なぜそんなにかかったのかというとまあ有り体に言えば二つ返事で了解してくれなかったからなんだけど、その分僕自身のリソースの取り方に対する考え方が明確になった。*2
トップダウンで上から落ちて来た仕事としてアサインすることも可能じゃない訳じゃないし、実際僕自身は昨年・今年とリクルーティングのプロジェクトサブリーダー/リーダーという役目は上からの決定事項として伝えられた。このやり方だと、『リソースを押さえる』ためには上を押さえれば話は済むからまあ早い。各チームメンバーがどう思うかというよりは、組織全体として何が正しいのか、そして各事業部にどれだけのリソース負担を均等に求めているのかという視点をつければまあ上の了解は得られるし。ただこれだと青天の霹靂、なんていうと大げさだけど、実際のチームメンバーからすると上から押し付けられた・降って来た感が拭えない。だから、まずチームメンバー候補と会って、時間はかかってもその人の意思を最初に確認して、コミットメントの高い人にまかせるというやり方をやって見た。これだととにかく時間はかかる。でもきっとこれだけ話をしてビジョンを共有してからスタートするチームはきっと自律的に動いてくれるはず。絶対に必要なインベストメントだと信じて明日も残る何人かのメンバー候補と話をし続けよう。それからその上司にもきっちり"根回し”しとくかね。

*1:まあ映画監督専任の場合と違って自分自身も俳優となってplayしなきゃいけないから、監督兼チョイ役もしくは監督兼脇を固める渋め助演男優兼脚本家って感じかもしれないけど。

*2:トップダウン型組織ではあまりないかもね。うちの会社は民主主義的というかなんというか、個人個人が主体的にキャリアを築いていくという考え方が強いので、下が「この仕事は嫌だ」ということもできる。そのため、何故これが大事なのか・個人にとっても意味があるのかというEnvisionがないとなかなか動かん。その点、転勤の辞令は1ー2週間前に出て、基本的に従わざるを得ないなんて伝え聞く日本の大銀行なんかとは正反対だ。