柿の種中毒治療日記

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ロール・モデル

こんな人になりたい、という模範になる人の事をロール・モデルっていう。入社2年目くらいの若手からは、ロール・モデルたりうる人がいない、なんて不満の声が聞こえるけれど、そんなんしょうがないんじゃないかな?というか、全人的に素晴らしい一人の特定の人というのを期待し過ぎなんじゃなかろうか。
誰しも、ここはイイというところとここはまだまだというところを持ち合わせているのが普通だ。なのに、品行方正、頭も抜群、下にも優しく上にもきちんともの申し、勇気があって冷静沈着なんていう完璧な姿を一人の人に求めちゃうから、ちょっとした事で失望してロールモデル足りうる人がいないなんて事になるんだと思う。
それって超自我的な、自分を上回るカリスマを求めてるってことだと思うんだけど、かなり危ない考え方というか依存症に近いものがある。結局そのロール・モデルの言う事は右から左まで何でも正しいってことになっちゃうかもよ。自らの頭で冷静に考えれば、完璧な人なんてそうそういないのは当たり前。そんななかで、個別の能力や特性に対してここは真似したい、自分もこうなりたい、という風に思えればそれで十分なんだと思う。ま、最近僕自身ボスに対してかなり心酔しかけだから、がっかりする前に冷静さを取り戻しておかねばということなんだけど。他者へ依存するのではなく、自分をしっかり持った上で他人を尊敬するっていうのが理想。
自分が輝くのに人からの光を必要とする鏡ではなくって、小さくてもいいから闇夜を自分で照らせるランタンになりたいのである*1

*1:目指せビジネス界のあいだみつを。まあ、あいだみつをを読んで「なーに言ってんだ、馬鹿じゃね」と思える状態がひねくれ者の僕にとっては普通で、感涙しそうになる時は精神的に疲れてるサインなんだけど