柿の種中毒治療日記

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信頼

"Trust me!"というのはどういう時に使うべきなのか。例え相手がその道のエキスパートであったとしても人はいつも完璧とは限らない。時には相手が提示しているデータ・仮説・主張に信頼が置けないであるとか未だ明確でないところがあるからこそ、こちらはこちらの仕事・義務としてその不明確な点を確認をしなきゃいけないこともある。そこで厳しい質問を投げかけられるし、それに対して真摯に答えられるという相互関係こそ『信頼関係』なんじゃないかな。
それを「あなたは私の事を信頼していないのか」ということを匂わせる"Trust me!"という言葉で片付け、肝心の中身に触れようとしないのは事の本質を完全に見失っている気がするけど。こういう局面*1で本当に信頼関係があって自分が正しい事をやっていると信じているんならば、いい事だろうが悪い事だろうが透明に説明責任を果たすべきじゃないのか?そういうオープンな議論の結果、最終的にデータだけでは白黒つけられないことだってあるだろう。そこで判断が必要になって"Trust me"となるならまだわかるけど、そもそも議論の端緒を切らせないために"Trust me"とか言うのってどうよ。
分かりやすくいえば、浮気を疑われた夫もしくは妻が「俺(私)のこと信頼できないのか?」と逆切れする構造になんか似てる。そもそもそういう事を話してるんじゃないんだって。問題をすり替えるなよ。

*1:もちろん普通の仕事の場面で信頼しているからこそ、めちゃめちゃ細かくレビューをせずに任せるとかってのは大いにありだと思うが